MENU

寒い日もある!冬のブラジルで好まれる栄養満点あったかスープ。簡単レシピ付き

2022年9月28日
HIROMI (ブラジル)

サンパウロ市のパウリスタ通り。脱ぎ着できる上着は必須!

ブラジル冬の定番の食べ物

Olá!! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます。

私は世界中に住む皆さんから、「ブラジルは年中暑いんでしょう?」とよく聞かれます。

「ラテンな明るさ=暑い」イメージがあると思いますが、地域によっては氷点下になる所もあるんですよ!

ブラジルは6月下旬から9月下旬までが冬。特に南部は気温が零下になることもあり、厚手のコートが必要となってきます。また、昼夜の寒暖の差が激しいので脱ぎ着できる服が必須です。

建物の構造上、体が底冷えする夜は、温かいSopa (スープ)を食べるのがブラジル式。

レストランや、パダリアと呼ばれるパン屋さんのイートスペースでもビュッフェスタイルでスープが並びます。

ちなみに、寒いからとレストランでコートを脱がない、帽子を取らないブラジル人が多く、初めて見た時は驚きました。(高級レストランでも!)そのくらい、建物の中は冷えていたりします。

ブラジルの寒い日にはスープが定番ですが、色々な種類があります。その中でも特に人気があるスープで、自宅でも簡単に作れるスープを今回はレシピ付きでご紹介しますね。

 

ホッとするお味、鶏肉スープ「カンジャ・ デ ・ガリーニャ」

まずは「Canja de galinha カンジャ・ デ ・ガリーニャ」、ポルトガル語で鶏肉スープ。

ブラジルでは「スープ」の分類に入るのですが、 最後にご飯を入れるので、日本の鷄雑炊のようなものだとイメージしてください。

Canja スープは、昔、バスコダガマがインドのKenji というスープを取り入れてポルトガル人が鶏肉を加えたという言い伝えと、中国のお粥、Congee がポルトガルに伝えられてブラジルで食べられるようになったという、言い伝えがあります。

寒い日や胃腸が疲れた時、風邪をひいた時など好んで作られ、食べます。また、授乳で炎症してしまった時でもCanjaをすすめられます。母乳が出やすくなるんだとか。

味が濃い、お砂糖たっぷりの食べ物が多いブラジル料理の中では珍しく、優しい味のスープだからでしょうか?

出産直後でも病室では甘〜いスイーツが出ますから、Canjaの素朴な味は身も心もホッとします。

【カンジャ・デ・ガリーニャの作り方】

材料(2人前)

・鶏のモモ肉 1枚
・小玉ねぎ 小 2個 (うち1個は微塵切りにする)
・ニンニク 1かけ
・トマト 1/4個 種を取り、さいの目に切る
・人参 1/4個 一口大に切る
・じゃがいも 1個 一口大に切り、水にさらしておく
・刻みネギ、もしくはイタリアンパセリ
・月桂樹の葉 2枚
・水 2リットル
・お冷ご飯 2膳
・オリーブオイル 適量
・チキンコンソメスープの素 適量
・塩、胡椒

1. 玉ねぎ丸ごと一個とニンニク、月桂樹の葉、鶏肉、水2リットル入れてコトコト煮る

2. 水が2/3位になるまでアクを取りながら煮て、鶏肉を取り出してほぐす

3. 残ったスープは濾してその中に、微塵切りにした玉ねぎ一個と人参とじゃがいも、好みでトマト、ほぐした鶏肉を入れ煮込む

4. チキンコンソメスープの素と塩胡椒で味を整えて、ご飯を入れ、オリーブオイルを少し垂らし、刻みネギかパセリをのせて完成。お好みでタバスコをかけます。ご飯の代わりにマカロニを入れる家庭もあります。

私はこのスープにお酢を入れて食べるのが好きです。実はブラジル人はお酢の消費量が非常に高く、ブラジル流バーベキュー「シュハスコ」を食べる時は、必ずヴィナグレッチというトマトや玉ねぎなどを入れたビネガーソースを一緒に食べています。

他にはお掃除用ビネガーもあったりと、様々な場面でお酢が活用されています。お酢は除菌もできるし、体にも良いですよね。ブラジル人は日常的に健康のバランスを取っているんですね。

次のページ栄養満点!緑のスープ「Caldo verde カルド・べルジ」

1 2

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ