ホーチミン市のとある歩道。ここはまだ比較的マシなほう
Xin chào! ベトナム・ホーチミン市在住のYayoiです。今月はベトナムでの靴事情について書いてみたいと思います。
私がホーチミン市に来る前、すでにこちらに在住している方からベトナム生活についてのお話を聴く機会があり、その際に「靴は消耗品だよ」と教えてくれました。
その時はその方の言っていることがいまいちピンと来なかったのですが、実際にこちらで暮らし始めてみて、その意味がだんだん分かってきました。
道事情が悪すぎて、履いている靴をすぐにダメにしてしまうのです。
ベトナムでの主な移動手段はバイクか自動車で、徒歩で移動することはあまりありません。
そのせいなのか、歩道の整備がままならない場所が多く、道がデコボコしていたり、アスファルトで舗装すらされていなかったりします。場所によっては歩道さえありません。
ポイ捨てをする人も多いのか、道にはゴミがよく落ちていますし、なぜか汚れていたりする場所も多いので、気が付くと靴に傷が付いていたり、汚れてしまっていたりします。
また、雨季にはスコールで一定の時間大雨が降るため、道が冠水して川のようになってしまうことも度々あり、靴全体を濡らしてダメにしてしまうこともあります。
傷などの修理をしてくれるお店なども多くはないため、なす術もなく、泣く泣く手放すという事態もよく起こります。
ホーチミン市内にあるローカル靴屋さん
こちらに住む日本人は、誰もがこの「ベトナムの洗礼」を来て間もないうちに受けることになり、日本から持って来た高い靴やお気に入りの靴はなるべく履かない方がいい、ということを悟ります。
そしてどうするかというと、安い靴を大量に持っておいて、履きつぶしたら買い直す、という方法をとるようになります。
かく言う私もその一人で、ベトナムに住み始めてある時から、デパートにあるようなお店で靴を買うことはやめ、ベトナムローカルの安いお店で買うようになりました。
このような安い靴屋さんは、まだまだローカル色の強く残る地域に点在しているため、靴を購入する際は、普段外国人が多く生活しているエリアからは離れた場所へと赴きます。
「安い靴だと、いいものは売っていないのでは?」と気になる方もいるかも知れませんが、これが案外侮れません。
私物のサンダル。 足を入れる表側(左)と靴の底側 (右)
実際にお店で試し履きをしてみて、革(合皮)の感じや履き心地は全く問題なかったです。
気になるお値段ですが、3足で日本円にして約5700円でした。1足あたり約1900円。
このお値段であれば、大量に購入しても、そして万が一すぐに履けなくなったとしても、お財布に優しいですよね。
実際に履き始めてからどれくらいの期間で履けなくなってしまうかというと、普段どれくらい徒歩で歩くかにもよりますが、私の場合は、仕事用の靴で約6〜7か月、休日しか履かないサンダルなどであれば1年と少々くらいです。
上の画像は実際に私がこちらで1年ほど履いているサンダル2足ですが、内側の革部分が剥げてきていたり、かかとのゴム部分も少々擦り減ってきています。黒いサンダルはあと少しで処分することになりそうです。
ベトナムの道事情が悪すぎたために身につけたライフハック術、これからベトナムへ来られる方にはぜひ参考にしていただきたいです。
Written by 平良弥生(ベトナム)