こんにちは!フランス在住のFamily Journey1.2.3代表・グローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。
現在、世界的に格差社会が問題になっています。例えば、私が今住んでいるフランスのような国は良い例です。あまり表に出ないので、日本にいる方からは驚かれますが、実はフランスはかなりの「学歴社会」です。
良い大学で学位を取ることが良い就職先につながり、人生も安定する。起業する人が増えているとはいえ、昔ながらの構図はあまり変わっていないようです。
裕福な人は教育にがっつりと投資ができる一方で、社会的にはお金に困って明日の生活もままならない方も多くいます。
私の子供は現在、フランスの中でも教育に熱心な家庭が多く通わせる、バカロレアの点数トップのバイリンガル学校に通っていますが、やはり裕福な家庭が多く、お呼ばれするとそれはそれは豪邸で素敵なお宅で毎回驚くばかりです。
しかも卒業生の多くは、学費が超高いと言われるアメリカやイギリスの難関大学に多く進み、金銭面でも有利な職種に就いています。
その反対に、厳しい経済環境の中、義務教育である高校まではなんとか進学するも、その先はお金の問題で進学することもできず、その結果、学歴社会のフランスでは就職もままならないという、悪いスパイラルに進んでしまう方も多くいます。
この状況が、今後すぐに変化することは少ないでしょう。
つまり、「格差社会」としっかりと向き合い、立ち向かえる力を養っていくことが重要です。
フランスの多くのご家庭への調査や大量の文献から、今回は皆さまに3つのポイントをお伝えしたいと思います。
① 「得意」を観察して伸ばしてあげる親
②「本当に大切なこと」が分かる親
③「選ぶ力」を育てる親
今回のコラムでは、「①『得意』を観察して伸ばしてあげる親」について、具体的に見ていきたいと思います。
「子どもの得意なことは何か?」「好きなことは何か?」を親が常に観察し、見極め、また親子の間のコミュニケーションで伸ばしてあげることができます。
最初は何が得意なのか分からないことも多いでしょう。でも家庭での日常生活や、遊んでいる様子をじっくりと観察していると、その芽はしっかりと見えてきます。
例えば、「スポーツ」1つとっても、色々なタイプがありますね。
サッカーなどのように動くものを追いかけたり、沢山の人と競い合って楽しむタイプ、体操のように自分の体を使って表現するタイプ。
ちなみに我が家の息子は、ローラースケートやスキーなど、何か道具を使って滑ったり、個人の技を磨くのが好きなタイプです。
最初は親も、お子さんが得意なことが何か分からないと思いますので、色々と試して種をまいてみましょう。
「どんな時に没頭しているかな?」
「どんな時に楽しそうかな?」
この瞬間を見逃さず、「得意」を育ててあげることで、負けない「強み」を持たせることができます。
どんな小さなことでもいいのです。ダンス、ルービックキューブ、あやとり、おりがみ、マジックなど、今お子さんが楽しんでいるものを是非思い浮かべてみてください。
何か一つ「強み」がある子は「自分はできる」という自信を大きくすることができます。
この自信が「やる気」の元となって、社会に立ち向かっていく勇気を与えてくれるのです。
そのため、勉強とは一見関係のないことであっても、伸ばしてあげることによって、何に対しても自信がつき、結果、勉強面も伸びることがあります。
反対に、親がその子の個性の芽に気づいていないと、あるいは苦手なことばかりを無理やりやらせてしまうと、色々な面で子どもは「やる気」をどんどん失って悪循環が起きる可能性があります。
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