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英語版わらべ歌「ナーサリーライム」がイギリスで親子ともに重要な理由

2023年5月1日
ハリガン敬子 (イギリス)

プレイグループで出会ったお友達とは今でも仲良し!

「ナーサリーライム」には親子ともにメリットがたくさん!

こんにちは!イギリス在住のハリガン敬子です。北アイルランド出身の夫と2017年生まれの息子と、ぎりぎりロンドンのZone6エリアで暮らしています。

今回はイギリスでの子育ての定番、プレイグループで避けては通れない「ナーサリーライム」をご紹介します。

私は息子が赤ちゃん時代にナーサリーライムを全く知らず、せっかく勇気を振り絞って行ったプレイグループで撃沈した思い出があります。

これからプレイグループデビューする人たちには、ぜひ予習をして行ってもらえればと思います!

ナーサリーライムには、大人にとっても海外生活をグッと楽しくしてくれる要素が詰まっているんですよ。ぜひ、子育てのチャンスに取り入れてみてください!

 

ナーサリーライムとは?

本屋さんは魅力的なナーサリーライムの絵本がたくさん

ナーサリーライム(アメリカではマザーグースともいう)とは、日本でいう童謡やわらべ歌の総称で、その数は600から1000曲にのぼると言われています。

その名の通り、Nursery (子ども部屋・保育園)Rhyme(韻を踏む)歌のことで、幼い子どもの耳にも残りやすい心地よいリズムが印象的です。

「Twinkle Twinkle Little Star」や「Old Mac Donald Had a Farm」などは、日本でもなじみのあるメロディーですよね。

ナーサリーライムの歴史は18世紀ごろまでさかのぼり、庶民から貴族まで階級の隔たりなく親しまれ歌い継がれてきました。それが現代でも人々に継承されているのです。

イギリスでは「『聖書』『シェイクスピア』『ナーサリーライム』を知らずして教養を語ることなかれ」と言われるほど、人々の生活において大切な位置付けをされています。

 

プレイグループとは?

プレイグループでは様々なアクティビティも用意されている

プレイグループは、地域の教会・図書館・ボランティアなどが主催する、未就学児とその保護者のためのサポートグループです。Baby and Toddler groupとも呼ばれます。

特に会員などになる必要はなく、自分が行ける時だけフラッと行って参加できる、誰にでも開かれた場所です。

保育士がいるわけではないので、保護者は自分の子供を監督する責任がありますが、子供は設置してあるおもちゃで自由に遊んだり、みんなでナーサリーライムを歌ったり、おやつタイムを楽しみます。

開催時間はだいたい平日午前の1〜2時間で、参加費として現金£1〜£3(今のレートで170〜520円くらい)を受付で払います。

大人にも紅茶やビスケットを振る舞ってくれることがあり、普段赤ちゃんのお世話で温かい飲み物を飲む暇さえないお母さんたちにとって、ホッとできる場所でもあるのです。

プレイグループでよく顔を合わせるママさんと知り合いになれたり、地域や育児の情報交換ができたりもするので、孤独になりがちな子育てをサポートする意味合いの場所としても重要な役割を果たしています。

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