こんにちは、ドイツのフランクフルト在住のTowamiです。スイスのジュネーブ生活9年弱の後、ドイツに移住して4年半になります。
初めての海外生活はスイスのジュネーブでもう13年前になりますが、今回はその頃を思い出して、驚いたことやカルチャーショックについて書いてみたいと思います。
高校から大学まで東京で、就職してからは品川区で一人暮らし、東京の真ん中でOL生活を満喫していた私は、突然小さい村サイズの街に到着してショックなことばかりでした。
まず感じたのが、「街が本当に小さくて、建物がシンプルすぎる!」ということ。
これはのちに「便利でいい」点としてポジティブな側面になるのですが、東京から来た私は、自転車で一周できてしまうような街の小ささに、最初は本当にびっくりしました。
また、ヨーロッパの代表的な街で日本から旅行に行って見たことがあったような、パリだとかバルセロナとかローマとかに比べると味気ない建築に「ヨーロッパ生活らしくない・・」と寂しくなったりもしました。
主に土日に外出して買い物という生活に慣れていた私は、日曜の朝の閑散とした街を見て、愕然としました。
午前中だと道に人もほとんどいない・・皆どこへ?
この傾向は特にスイスとドイツで顕著、フランスやイタリアだとスーパーは日曜の午前は開いているところが多いですし、レストランも日曜も大体開いています。普通の嗜好品のお店は閉まっていますが・・。
しばらくして、日曜は人々は午前は家でゆっくり過ごし、午後は公園でピクニックをしたりぼーっとしたり、湖の周りを何もないがひたすら歩き回っているのだと気づきましたが、最初は「人々が一斉に消えた!」と思い、恐ろしくなっていました。
そもそもスイスではスーパーは平日でも19時ぐらいには閉まってしまうので、仕事の途中でも「ちょっとスーパーへ行ってきます」と、その日の夕ご飯の買い出しをしていました。そうしないと、本当に食事を取り損ねることになります。
また、一人暮らしあるあるかとは思いますが、大したものは食べず、私も野菜と果物と卵だけで生きていたような時期がありました。
それでもすべてが高いので、一回スーパーに行くと簡単に50フランぐらい(6000円強)使っていて、それを週に2−3回ぐらい繰り返していました。恐ろしい・・
スイスに着いて初めてスーパーに行った時はあまりの高さにお米とツナ缶を買って、日本から持ってきた醤油をツナにかけてツナ醤油としてご飯と食べました(泣)
でも、このお陰でみんな自炊の習慣がついていて、友達になったほとんどの男の子もみんなさっと手料理を作れたりして、逐一驚いていたことを覚えています。
また、多分これは物価の高いスイス特有ですが、何度か驚いたことがあります。
今でも忘れない最初の経験が、友達になって間もない男友達と「じゃあ今週金曜一緒にご飯食べよう」と言うことになり、「どこに行くの?」と聞いたら、「じゃあ19時にうちで」と言われた時の衝撃。
東京に住んでいるとアパートも狭く、気軽に人を家に呼んでご飯という経験がなかったので、「えっ、なんで?」とつい身構えてしまったことを覚えています。
スイスではちょっと外食して、軽くピザを食べて飲み物を飲むだけでも3500円ぐらいかかってしまうので、それだったらスーパーで買ったおつまみと、軽く料理したものを食べながらワインをお家で楽しむ方が安いし気軽なのです。
また、アフターワークで18時過ぎから「アペロ」(食事の時間の前に、バーでお酒を飲みながらおつまみをつまんで話す)をしても、20時過ぎ頃には解散して、各自自分で家でご飯を食べるというのも私には驚きでした。
東京のスタンダードだと、ちょっと飲みに行ったら流れで確実にそのままご飯を食べに行くので、飲んだだけでご飯は各自でというのが拍子抜けだったことを覚えています。
因みにこの話をフランス人の主人にすると、「いや、フランスでもそれは驚きでしょう。普通仕事の後に飲む約束してたらそのままご飯も食べるでしょう」と言っていたので、これはヨーロッパではなくジュネーブ文化と思います。
いかがでしょうか?今回スイスでの初めての海外生活で受けたカルチャーショックをご紹介しましたが、最初はスイスでの人間関係にもカルチャーショックを受けました。
次回は、そんなスイスでどうやって友達を作っていったかについて書いてみたいと思います。次回もお楽しみに。
Written by Towami(ドイツ)