日本でいただいた食事たち
外食に関しては、日本は開店が容易なこともあり、店舗数が非常に多く、選択肢も多いです。日本食欲が溜まりに溜まった身としては何を食べたらいいかわからなくなってしまうほどです。
一番食べたかったものは寿司だったので、それこそ後悔のないように毎日のようにいただきましたが、お腹いっぱい食べても5000円以下とはさすが本場。その種類の豊富さと質に大満足でした。
今回は1週間ほどの滞在だったので胃袋が足りず、行くことができなかった牛丼の松屋はまだ税込380円。2ユーロちょっとでこのクオリティーとは、言葉を失ってしまうほどです。
また、知人達と会うためのお店探しをしている時には「2時間飲み放題付き4000円」のようなコースも多く見かけました。それでも内容は全然充実しているのが日本です。
ヨーロッパだと食事と飲み物のランチでも20ユーロでは足りないので、本当に奇跡の国だと思いました。
一方で、高校の同級生との食事会は一人1万円程度と、オランダでの食事会とあまり変わらない価格でした。同級生たちは40代半ばに差し掛かってなかなかに出世していて、格安飲み放題のお店にはもう行かなくなったようでした。
2次会で行ったドイツ料理のお店は、1パイントのビールが1200円くらいして、「ヨーロッパだったら半額くらいだろうな」と思いながらいただきました。選択肢と格差が広がっているのでしょうか?
虎ノ門ヒルズ森タワーとステーションタワー
食事についてはつい力説してしまいましたが、同じくらいに圧倒されたのは、タワマンと高級車です。
虎ノ門ヒルズで働いている知人を訪ねたのですが、近くから見上げたら倒れそうなほどの高さ。居住用の一戸の価格を聞いてまたびっくり。それが飛ぶように売れているとは!
東京だけでなく、地方都市の福岡にもタワマンがかなり増えていました。地方まで豊かさが届いているのは結構すごいことだと思います。
また、高級車もよく見かけました。そして、日本の皆さんはまめに洗車してピカピカに保っているので眩しいほどでした。清潔好きで勤勉なのは、日本人が元来持つ気質なのでしょう。私も忘れずにいたいと、襟を正す思いでした。
ヨーロッパは天気が変わりやすいためか洗車頻度がかなり低く、驚くほど汚い車も普通に走っています。また、新車にかかる税金がかなり高いため、中古車の購入が一般的。走行距離10万キロ超えなんて普通です。
ただ、気になったことと言えば、東京の電車や地下鉄内でほぼ全員がスマホを見ていたこと。海外でもスマホを見ている人はいますが、ほぼ全員とは不思議でした。
何を見ているのか隣の人のをちょっと覗くとSNS動画。今見なくても良さそうですが、何かに追われるように必死に踊るアイドルを見つめていました。千葉に入ると、スマホを見ている人が減ったのも興味深かったです。
また、世代が近い女性たちは特に忙しそうでした。子育てがあるので仕事後に外出するのがとても難しく、子供のいる男性とのアポの取りやすさの違いも気になりました。少しずつ改善されるといいなと思います。
最後になりますが、日本人にはもっと自信を持ってほしいと強く思いました。こんなに全体的に平和で美しい国ってなかなかありません。世界的に難しいご時世の中、日本はかなりうまくやっている方だと思います。
シューレンガーの猫の実験が示す通り、想像が未来を作ります。日本人が日本の明るい未来を信じてしっかり行動していけば、日本の未来、そして世界の未来は明るいはずです。
Written by 藤村ローズ(オランダ)
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