MENU

イギリス人はこよなくガーデニングを愛する。イングリッシュガーデンの魅力とは?

2019年11月4日
伊藤結子 (イギリス)

自然のままの植物や花を楽しむイングリッシュガーデン

イギリスに住むようになり、イギリスに住む人たちが植物を愛でながら四季を過ごしていることを知りました。

「イングリッシュガーデン」という言葉は耳にしたことがありましたが、それがどんなものなのか知りませんでした。

イタリアやフランス式の庭園が幾何学的に造られているのに対し、イングリッシュガーデンは自然のままの植物や花を楽しめる造りになっている庭なのだそうです。

夏季に数日限定で公開されているフロッグモアハウス(Frogmore House)を訪れました。

このフロッグモアハウスは、昨年にイギリス王室のハリー王子とメーガン妃の結婚パーティーが開かれた場所でも有名です。

あらゆる種類の木を、なるべく自然に見えるように高さや色を変えながら植えてありました。

実際は、職人さんたちがきちんと手入れされているのでしょうが、作り込まれていない感じ、自然に見える感じ、そのセンスの良さに感心してしまいます。

私が今まで訪問したイギリスのお宅は、どこの家も、例外なく庭が素敵でした。毎回、ため息が出ます。奥様だけでなくご主人が頑張って庭に手を入れられているお宅も多いです。

今年の秋は、りんごの木がなっている素敵なお宅で、リンゴを頂きました。

また、別の方には枇杷の葉を頂いた為、いま枇杷の葉エキスを熟成中です。

たくさんの素敵な庭を見た私は、自然と目が肥えてきて、「私も、ああしたいな。」という夢を抱くようになってしまいました。

 

老若男女のお客でいつも賑わうガーデンセンター

私の行動範囲内にも、至る所にガーデンセンター(Garden Centre)と呼ばれる園芸店があります。

季節の鉢や、園芸に関するグッズをたくさん取り扱っているのですが、老若男女のお客さんが入れ替わり立ち替わりやってきます。カフェを併設している店も多く、植物を眺めながらお茶をすることができます。

ロンドンのリトルベニスの近く、高級住宅地を歩いていると突如現れる、クリフトンナーサリーは、ロンドンっ子に愛される園芸店カフェです。

温室の中にあるカフェはとても居心地よく、ついつい長居してしまいます。この日は、朝食をいただいた後に読書。

時期的にクリスマスショップもお目見えしていました。かわいらしい雑貨がたくさん取り扱われています。

ロンドン郊外のリッチモンドにあるピーターシャムナーサリーも、私のお気に入りの場所です。広大な敷地の中に、園芸店やカフェ、レストランが併設されています。

イングリッシュスタイルの、自然な感じで植物だけでなくお庭のテーブルや椅子が配置されていて、本当に素敵なんです。雑貨も素敵なものが多く、つい財布の紐が緩みます。

こちらを訪れた帰りには近くのリッチモンドパークに寄り、野生の鹿を眺めてから帰るのが私のお気に入りコースです。

このピーターシャムナーサリーは、都心のコベントガーデン にも支店がありたくさんの人に愛されています。

そんなわけで、ついつい園芸店に寄り道して、次は何を庭に植えようか妄想する毎日です。

実際は、すぐ伸びる雑草を抜くだけで庭仕事の時間が終わってしまい、なかなか本場のイングリッシュガーデンのような庭を作ることは難しいですが…

今年は、薔薇、紫陽花、ヒューケラ 、タイム、ローズマリー、ミント、ゼラニウムを植えました。

ハーブ類はお料理に使え、とても重宝しています。

植物の種類をあまり知らないので、園芸店に行って、気になる植物を見てはインターネットで検索して調べております。

期間限定のイギリス生活ですが、まだまだ植物の力にパワーをもらいながら、癒されながら、ガーデニングを楽しみながら、過ごしたいと思っています。

Written by 伊藤結子(イギリス)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ