Olá!! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます。
今回は「日本とかなり異なるブラジルの出産事情?!ブラジル流マタニティライフ」に続いて、ブラジルでの子育ての考え方について書こうと思います。
妊娠中の時も「日本や他国で聞くマタニティライフと違うなぁ」と思う事が多かったですが、出産した後も、「え!ブラジル人はそういう考えなの?」と驚く事が多かったです。
ブラジルは専業主婦が少なく、共働きが多いので、生後数ヶ月から保育園に入れている家庭も多いです。
子供の将来の環境を決めるのは親の仕事であり、通う学校によってはその後の就職や生活環境に影響を与える事も。そのため、大学進学に有利である学校に入れたかったら、妊娠が分かった時点で予約をする家庭も多いです。
クラスの人数は決まっているので、待機児童も出てきます。そうならないよう、妊娠中からしっかりと子育て準備をしておくのがブラジル流です。
ブラジルの産休は出産予定日の28日前から出産日までの期間に始まり、合計120〜160日間と、最短4ヶ月で職場に復帰する女性が多いです。
産後数ヶ月で、授乳真っ最中の女性も仕事に復帰しています。企業にもよりますが、搾乳した母乳を保管する冷凍庫があるのです。このように産後の女性も働きやすい環境があると復帰もしやすいですね。
公園はババさん同士のコミュニティ発展の場
保育園に預けられない場合は、子供をBabáと呼ばれているベビーシッターに預けて職場復帰するのが一般的です。多くの日本人が 「ババさん」と呼んでいて、ババさんたちは一目で分かるよう白い服を着ています。
大きく分けて3種類のババさんがいます。
・産褥ババさん:生後3ヶ月までの赤ちゃん専門。ポルトガル語では「Baba de Recém-nascido(RN)」と呼ばれています。
・看護士の資格を持つババさん:ポルトガル語では「Baba enfermeira」などと呼ばれています。
・普通のババさん:日本のベビーシッターと違い、子供に関する事ならなんでもしてくれます。
住み込みのババさんを雇っている家庭もあり、月~金まで1人のババさんが働き、土日はフォギスタ(folguista)という週末のババさんがやってきます。着替えから食事、お風呂、寝かしつけまで全てやってくれます。
ブラジル人の家庭の多くが雇うババさんですが、私は出産前後に好みのババさんが見つからず、日本の両親がサンパウロに長期滞在をしていた事から夫と話し合い、ババさんは雇わず、家族に助けてもらいながら子育てをしました。
両親が日本に帰った後は、義母に預かってもらったり、外出先に一緒に連れて行く時もありました。あとは、うちで雇っているお手伝いさんに見てもらったりと、皆に助けてもらいながら、保育園に入れる2歳まで過ごしました。
入園後は仕事などで子供をみられない時はババさんを雇い、他のブラジル人と変わらない子育てをしています。
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