5月17日はノルウェー年に一度のビッグイベント！全国民で祝う憲法記念日

ノルウェー国民にとって特別な日、朝から夜までお祝いムード！

5月17日はノルウェーの憲法記念日です。1814年5月17日にノルウェーが独立宣言をした歴史があります。

ノルウェーが一年で最も活気溢れる日ですが、残念ながら過去2年は新型コロナウイルスの影響で感染拡大を防ぐためメインのパレードはなく、街は寂しかったようです。

その静かな2年があったからこそ、今回は例年に比べて力が入り、盛り上がったそうです。今年ノルウェー国民と一緒にお祝いできたことをとても嬉しく思います。

私にとっても5年前からずっと楽しみしていた大切な日です。この日のために日本で着物を仕立ててもらって、着付けを習い、持ってきました。絶対に素敵な思い出を残したいと思い友達と準備して特別な日を迎えました。

待ちに待ったノルウェーの憲法記念日。朝から夜まで友達と楽しい時間を過ごして心に残る大切な1日になりました。

もちろん人によって家族で過ごしたり、レストランでお祝いしたりと様々ですが、今回は私がどのようにこの日を過ごしたか紹介します！

朝のシャンパンで乾杯で開始！

まず、お祝いは友達宅でのシャンパンブレックファースト(sjampanje frokost)で始まりました。

「Grad gratulerer med dagen Norge!(ノルウェーお誕生日おめでとう！)」と言って、シャンパンで乾杯！朝9時半からシャンパンをいただくなんて、日本ではなかなかないですよね。

10時から王宮に向かってのパレードが始まっていたので、テレビでその生中継を見ながら朝ご飯を楽しみました。この日のために友達と用意していた食材をデコレーションしたテーブルに並べ、最後は手作りケーキも食べて幸せでした。

お腹いっぱいになった後、12時頃から友達とノルウェー国旗を持って、王宮へパレードを見に行きました。子どもたちによるパレードはこの日の一大イベントです。ブラスバンドを先頭に子どもたちが行進し、街を盛り上げます。

私が住む首都オスロでは、子どもたちのパレードが王宮に向かってカール・ヨハン通りを行進しとても賑やかでした。

今年は多くの学校が参加し、午前10時から午後2時までパレードが続きました。この間王室一家が王宮のバルコニーに立ちずっと国民たちに手を振っています。私もたまたま運良く近くの席に座ることができ、手を振りました。

幸運なことに快晴に恵まれた憲法記念日！しかし長い間外を歩き太陽光を浴びていたので、友達の家でコーヒー休憩をしました。

着物が苦しくなってきたので動きやすいワンピースに着替え、ノルウェーについてのカードでドリンキングゲームをしながら元気を取り戻しました。

伝統衣装で朝までお祝いムード？！

それから次の会へ。18:00からはガーデンディナーです。他のグループと合流し、お庭でディナー。ノルウェーはこの時期22:00まで明るいので、ワイン片手に外で盛り上がりました。

招待してくれた友達はブーナッド(bunad)と言われるノルウェーの伝統衣装を着ていて、とても素敵でした！今は亡きおばあちゃんによる刺繍が施されていて、とても思い入れのあるブーナッドだと話してくれました。

午後9時頃になると少し肌寒くなり、室内へ移動。ホームパーティーのはじまりです。夜になってもノルウェー人はお酒を飲み続けていましたよ！

シャイな性格と言われるノルウェー人もお酒が入ると陽気になるのが見ていて面白いです。ゲームを通して新しい友達もできました。

私は次の日仕事があったので、23:30に一足先に帰りましたが、帰り道はまだまだ街はお祝いムードでした。きっと朝方まで盛り上がっていた人も少なくなかったのでしょう！

この日を終えて、、、

振り返ってみると、当日だけでなく、それまでの過程も楽しかったです。

5月に入るとお店やカフェも憲法記念日に向けて飾り付けがされ、国全体がノルウェーカラーに包まれパッと明るくなります。

友達とデコレーションのショッピングをしたり、前日にケーキを作ったりと準備も一つの恒例行事だと思いました！

また、多くのノルウェー人が民族衣装Bunad(ブーナッド)を着ていて、地域によりデザインが違うのを見るのが楽しかったです。私も着物や帯をリメイクして、いつか自分のブーナッドを着て参加したいなと思ったり…！！

友達のおかげで1日中ノルウェーの伝統的な行事を経験でき、幸せな気持ちになりました。全国民でお祝いする特別な日。

改めて、Grad gratulerer med dagen Norge!!

Written by 藤本京花（ノルウェー）