MENU

エリアによって驚くほど気候が異なるジョージアの四季と気候。クタイシに住んで一年

2022年6月25日
宮下なみ子 (ジョージア)

地域によってまったく気候帯が違う

გამარჯობა (ガマルジョバ)!! みなさん、こんにちは!ナミです。トルコの北、アジアとヨーロッパとアラブが交わるコーカサス地方のひとつ、ジョージアに住んでいます。

私は今回のジョージア生活が初めての海外移住ですが、日本に住んでいた頃に「海外移住が夢なんです」と言うと、「日本の方が良いよ」とよく言われたものです。

「日本の方が良い理由」を尋ねると、大抵の場合、上位にまず「治安の良さ」が挙がります。そしてその次くらいに登場するのが「四季がある」です。

今回はこの「ジョージアの四季」について掘り下げたいと思います。

四季は日本固有のもの?いえいえ、そんな訳ありません。英語に「Spring・Summer・Autumn・Winter」という言葉が存在するように、日本以外にも四季は存在します。

赤道直下の常夏の国でない限り、世界のほとんどの国に四季はあります。ただし、季節それぞれの気温差や全体的な気候帯は地域によって異なります。

ここジョージアも例外ではなく、日本のようにはっきりとした四季の区別があります。ただ、日本と大きく違うのは「地域によってまったく気候帯が違う」という点です。

 

ジョージアの四季と気候

北海道くらいの大きさなのに、エリアによって驚くほど気候が異なります

ジョージアは北海道くらいの大きさの小さな国です。こんなに小さな国土なのに、エリアによって驚くほど気候が異なります。

北は大コーカサス山脈(5000m級の山々)、南は小コーカサス山脈(4000m級の山々)にサンドイッチ状にはさまれ、偏西風に乗った黒海の湿気が流れてくるという独特の地形から、豊かな気候帯が生まれているようです。

南北の「コーカサス山脈エリア」は、冬は極寒でウィンタースポーツが盛ん。夏は爽やかで過ごしやすいので、トレッキングに最適です。

西の「黒海沿岸エリア」は年間を通して湿気が多く、夏は海水浴などビーチリゾートを楽しむ人々で賑わいます。冬は寒いですが、雪が降るのは珍しいようです。

対する「東ジョージア」カヘティ地方は内陸なので年間を通して非常に乾燥しています。ゴツゴツとした岩がむき出しで乾燥に強い背の低い木々が所々に生える、ステップ気候特有の風景が広がります。

この辺りは昼夜の寒暖差も激しいですが、その厳しい気温差が美味しいワインを育てます。

その黒海と東のカヘティの間に、首都トビリシがある「中央ジョージア」と、古都クタイシがある「西ジョージア」があります。

カヘティ寄りの中央ジョージアは乾燥していて、冬は雪があまり降らず風が強いです。黒海沿岸ほどではないですが湿気があり、冬は雪が降ります。

「黒海沿岸エリア」は年間を通して湿気が多く、夏は海水浴などを楽しむ人々で賑わう

次のページ西ジョージア「クタイシ」の四季と気候

1 2

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ