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海外生活に疲れたあなたに。 色々な体験や心境の変化を乗り越え、マレーシアで楽しく働く方法

2022年12月14日
土屋 芳子 (マレーシア)

現在6社の名刺を持って活動中

マレーシア在住9年目の土屋 芳子です。

最近「海外生活に疲れた」という方の声を聞くことがあり、ふと気づくと、私にもそういう時期が確かにあったけれど、今は乗り越えていることに気がつきました。

ちなみに私は誰も知り合いがいない状態でマレーシアに来て住み始め、3ヶ月目に自分の会社を設立し、フードコンサルティングやラーメン店の立ち上げとマネージメントを経験した後、日本とマレーシアをつなぐコーディネイト関連の仕事や、コネクターとして人と人、人と情報を繋ぐ仕事をして、現在に至ります。

現在はさまざまな業種6社(このうち自分の会社は2社)の名刺を持って仕事をしています。

こう書くと、ちょっとすごい経歴がありそうですが、まだまだ道半ば。たいして収益にならない仕事が大半を占め、大きな仕事をしている方の話を聞くと自分の小ささに落ち込むこともあります。

でも、9年間という時間をマレーシアで過ごしてきて、いろんな体験や心境の変化があり、現在を楽しめている自分がいるように感じています。

住む国によって状況はかなり違うと思いますが、自分の経験や考えることを掘り下げていきたいと思います。

 

マレーシアに住み始めて9年間の心境の変化

これまでを振り返ると、マレーシアに住み始めてからの心境の変化は、次のようでした。

・1年目 新鮮で楽しい時期

全てが新しいことだらけで新鮮。知らない不便さもあるけれど、それを上回るエキサイティングな日々。

自分で何でもできる気がする。街を散策しては、見ることも食べるものも新しく出会うものばかり。タクシーの運転手ともつい気合を入れておしゃべりしちゃう浮き足立った感じ。

仕事についても意欲的に新しいことにどんどん取り組む。手探り状態で全力を出す。

・2-3年目 日々に慣れて嫌なことが目につく時期

新鮮さがなくなり、飽き始める。他にいい場所はないか、引っ越しをしたらどうかと考える。1年目に頑張りすぎた反動で余計嫌になる。

仕事では、文化の違いによる、人々の行動へのフラストレーションが溜まる。なぜ約束を守れない?なぜ時間通りに来れない?なぜ直前や無断キャンセルを平気でする?

なぜ「全てOK」と言っておいて、あとからほとんどがNGになるのか?なぜ自分に非があっても絶対に謝らないのか?なぜそんなに自分に自信があるのか?ということにいちいちイラっとする。

・4-5年目 やる気のない期間

仕事についてパッションを感じない。やる気がおきない。ただなんとなく時間が過ぎるのを待つ日々。

これは人生で初めて、仕事に対してモチベーションが持てない、やる気のない期間でした。でも焦る気持ちも全くなく、芸術などに触れた時の感動が深い、不思議な2年間でした。

やる気や目標を持てないことから早く脱却したいと思っていましたが、流れに身を任せて、好きなことだけやっていればいいやという悟りの気持ちが芽生えた時期でもありました。

・6年目 ひらめきの時期

ダラダラとやる気がなく好きなことだけをしていた時期も2年経った頃、ある日突然、やりたいこと、やるべきことはこれだ!と降ってきたようにひらめき、そこからパッションが生まれ、またすぐ行動できるようになりました。

動くと新しい道ができるので、楽しくてしょうがない時期。

・7-9年目 ニュートラルに楽しい時期

6年目の強い意志とそれによる行動が習慣になり、モチベーションの波はありつつも、自分をコントロールしながら積極的に動き、道は開けて、そこを進むことが普通になってきました。

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