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やらなきゃ損!?外資キャリアップの難関、給与交渉を成功させるコツ

2022年12月12日
野田リエ (アメリカ)

給与交渉の体験談とそのコツを大公開

こんにちは!野田リエです。

今回も、前回に引き続き「キャリアアップ」についてお話ししますが、ここでは特に給与交渉について掘り下げたいと思います。

現在の収入に満足されていない方は是非、最後までお読みください。

とは言え、お金の話って基本、やりづらいですよね〜。その気まずさを避ける方々も少なくないでしょう。

わたしも、駆け出しの頃はずっとそうでした。

「まだ〇年目だから…」とか「就労ビザ出してもらってるし…」と自分に言い訳をし続け、年一の給与交査定では勤務先から提示された額を二つ返事で承諾してきました。

今振り返ると、とにかく未熟だったという言葉しかありませんが、だからこそ、来春に給与査定を控えている方々が有利に交渉を進める足がかりになるよう、野田の体験談を交えてお話したいと思います!

 

交渉を有利に進めたいなら、まず市場リサーチ!

大抵の企業では、少なくとも年一回、各従業員の業績と給与の査定が行われるはずです。

雇用主が定めたタイミングで存分に自分の功績をアピールできるよう準備するのはもちろんですが、交渉のチャンスは思わぬところで巡ってくるかもしれませんので、日頃からアンテナを張っておくと損はありせん。

野田の体験談をお話すると、給与査定ではない時期に、アメリカ人上司と1 on 1(ワンオンワン)ミーティングをする機会がありました。

その時に話の流れで、企業情報の口コミサイトGlassdoorで自分の役職の年俸が何件か投稿されているのを見たこと、それで自分の年俸が同様の仕事をしている人たちと比べて低いことが分かってショックを受けた旨を、期待とか作戦もなくサラっと話したんですね。

すると上司が予想外に食いついてきて、「僕は君の年俸は相応なものだと思うけど、じゃあいくら欲しいの」と聞かれた時には、ぎょっとしました(笑。ね、こういう時があったりするんですよ!)

自分のリサーチ不足と安易さを呪いましたが、直感的に「これは千載一遇のチャンスで引いたら次はない」と感じたので、腹を括って「一割上げて欲しいです」とその場で言い切りました。

そうしたところ、「分かった。上に掛け合ってみるから時間をくれ」と言われ、本当に1か月前後で言い値にちょっと色をつけた額に昇給してもらえたのです。

「上に掛け合ってみる」と上司に言われた時、「上層部は十中八九ごねる」とわたしは予想して、データ武装すべく自分の業績・功績を絞りだしてリスト化を進めていましたが、ラッキーにも審査はとんとん拍子で進み、その年の給与査定が始まる前に10%の昇給が決定しました。

通常の給与査定ならば、「昇給の上限は5%」ということを過去の経験から知っていたので、その倍を頂くことができたわけです。

10%という要求は、口コミサイトで見た年俸データと5%の上限を考慮して一瞬で決めましたが、後から考えても妥当だと感じ、満足な結果となりました。

 

自分の気持ちに向き合う時間を

これはレアケースとしてでなく、チャンスはいつ巡ってくるか分からない例として受け止めて欲しいです。

「現在携わっている仕事に支払われる金額は、一般的に・地域的にどれ程なのか?」をGlassdoorのような口コミサイトや求人サイトを定期的に確認しておきましょう。

おおよその市場感覚をアップデートしておくと、いざという時にうろたえることなく話ができて、自信にもつながります!

それから、直属の上司との人間関係は言うまでもなく重要です。

わたしは性格的にゴマをすることができない直球タイプで、良くも悪くも、正直に上のサポートができないなら土俵を変える、すなわち転属か転職しかないと思っています。

当然ですが、嫌いな人の下で働いても反面教師以上の学びが得られないし、向こうにもそれは伝わるので、キャリアップも難しいんですよね。

若い頃は「立ち向かってこそキャリアアップ」みたいに考えていて、「転職=逃げ=負け」という負の公式が自分の中にありました。でも「撤退」って、立派な戦略のひとつなんですよね。

例えば、自然災害に遭遇したときに逃げることは有効な手段だと、誰もが分かっているはずです。

なのに仕事となると、途端に引き際が見えにくくなってしまう。給与交渉への準備も大切ですが、ご自身の気持ちにも向き合う時間を是非作ってください。

いかがでしたでしょうか?今回はわたしの経験を踏まえながら、市場リサーチの大切さについて書いてきました。次回は、給与交渉への具体的な対策や方法について、さらに深掘りしていきたいと思います。

キャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はインスタウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!

Written by 野田リエ(アメリカ)

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