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私が経験した最近のアメリカ永住権更新事情【2022年度版】

2022年12月26日
スペイツ由美 (アメリカ)

永住権の更新申請はオンラインで

私はアメリカ人の夫との婚姻によって、2009年に永住権(グリーンカード)を取得した。

これは運転免許証と同じ大きさのIDで、アメリカへの出入国が自由にできて、アメリカ滞在期限に制限がなく、職業も自由に選択できる許可証である。

条件を満たしていれば、アメリカ以外の国籍を持つ者に発行される。

私は2009年7月に永住権を取得したが、その永住権の有効期限が2021年8月だった。運転免許証と同じで有効期限があり、書き換える必要があるのだ。

2021年8月が有効期限ということで、私は少し早めに2021年3月にリニューアルの申請をした。

一番最初に永住権を取得した際は、地域管轄の移民局へ出向き、面接を受けてからの取得であったが、今回はリニューアルということで、オンラインでアプリケーションを提出し、クレジットカードで更新手数料$540を支払うのみで済んだ。

 

もしも永住権の有効期限が過ぎたら?

オンラインでその手続きをしてから約一月後に、アメリカ移民局(U.S.CITIZENSHIP&IMMGRATION SVC)から、「I-797 NOTICE OF ACTION」という自由の女神の透かしの入った紙が送られてきた。

そこには「手続きを行った」ということと、「手数料を領収した」ということが書かれている。

さらに、「永住権の有効期限が過ぎても、この書類により有効期限より1年間は権利が有効とされる」ということが書かれているのだ。

ところが、申請をしてから一年近く経っても移民局からは、更新された永住権のカードが送られてこなかった。

このままでは期限が切れてしまう。どうしたらいいのだろうと考えた私は、友人の知り合いの移民専門の弁護士にこのことを相談した。相談料は$500。

その弁護士の指示では、「もしも永住権の有効期限が過ぎた場合は、アメリカ合衆国から外に出ないでください」とのことだった。

 

自分が動く!アクションをとる

弁護士からのアドバイスを受けてからも待ち続けたが、一向に更新された永住権が届かない。

そこでもう一度オンラインの自分のアカウントにログインして、アカウントの中から催促のメールを送った。

そのメールを送ってから約3ヶ月後、期限が切れてから15ヶ月後にようやく更新された永住権が手元に届いたのだ。

少し前に友人から聞いた話では、実際に永住権の更新に移民局に足を運んだ人が移民局には入れず、「オンラインで手続きしてください」と門前払いを食らったという。

当然のことながら、全てオンラインは英語で書かれている。テクノロジーや英語が弱い人にとってはハードルの高いオンライン化である。しかし、これが2022年の現状であるのだ。

私が今回永住権のことで学んだことは、待っているだけではなくて、何度もしつこく問い合わせることが必要だということだ。

日本人の私は、一度手続きをしているから我慢強く待ち続けていたが、アメリカ人の友人に言わせると「来なかったら、しつこいほどに問い合わせないと!何か行動を起こさないと!」というのだ。

なるほど、「自分が動く!アクションをとる」、これがもしかすると日本人の私の弱点かもしれない。今回の経験から私はそれを学んだのだ。

Written by スペイツ由美(アメリカ)

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