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自分の思いや考え、言いたいことを英語で言えるようになるには?

2022年12月28日
林いくえ (カナダ)

英語で自分の思いを伝えきれない

英語でのコミュニケーションは一応とれて、日常生活で使う分には差し支えないけど、自分の思いを英語で伝えきれていない…というモヤモヤ感、ありませんか?

「あなたの助けがなかったら、どうなっていたかわかりません!本当に感謝しています!」
「遠回りさせてしまって申し訳ないです。ありがとうございました」
「恩に着ます!」

本当はこういう気持ちを伝えたいのに、いつも「Thank you!」しか言えてない…どうしたら自分の思いや考え、言いたいことを英語で言えるようになるのでしょう?

多くの人は、自分の思いや考え、言いたいことが英語で言えないという問題は、以下のような方法で解決されると思いがちです。

・語彙を増やすために新しいフレーズや英単語を必死で暗記する。
・ネイティブが日常英会話で使う英語を学ぶために英語の動画をひたすら観る。
・会話を磨くために英会話学校に通う。
・留学、海外移住して英語の環境に浸かる。など

こういった方法も英語力のプラスになるものがあるものの、「頑張って覚えたのに使える場がない…」つまり、「学校の英語の教科書から学んだ英語が使えない…」と同じ問題に面するわけですね。

 

自分の言いたいことが言えるようになる効果的な英語学習法とは?

では、一番効率的、尚且つ効果的な方法とはなんでしょう?

それは、「自分」に関係あることに焦点をおくことです。ビジネス用語を拝借して、私はこれを「ニッチダウン」と呼んでいます。

「ニッチ(niche)」の意味は、「隙間」や「壁のくぼみ」です。もともとは、西洋建築における壁のくぼみを表す言葉でしたが、ビジネスでは「隙間市場」という意味で使われています。

現代の北米では「ニッチ」というと、一般的に「市場」という意味で使われていることが多いイメージなので、「ニッチダウン」をするというのは市場全体ではなく、「的(ターゲット)を絞る」という意味になります。

これを英語学習に当てはめてみると、一般的に「日常英会話」と言っても幅広すぎるので、自分が実際に使う可能性の最も高いトピック一つに絞って英語に触れていく、ということですね。

 

ニッチダウンの秘訣

長男を妊娠したとき、「妊娠・出産」という新しい領域は知らないことだらけだったので、一から学ぶ必要がありました。

妊娠に関する本や情報サイトなどから妊娠用語や妊娠というトピックにおいての英語表現を学び、同じく妊娠中の友達とおしゃべりをすることで学んだ英語を実際に使っていくことができたのです。

他にも「育児」「ホームスクール」「夫婦関係」「クリスチャン信仰」「起業」などと、一つのトピックに絞って英語に触れていったことで、英語で言えることが飛躍的に増えました。

このように、自分の仕事の分野であったり、興味のあるトピック、趣味など、一つのトピックに絞り、それに関する英語を学び、使えるようにして行くことが秘訣です。

ただ漠然と「英語を話せるようになりたい」ではなく、なぜ英語を学んでいるのか、英語を学ぶ目的や目標を今一度考えてみると、そのために必要な英語とは何かが明確になってくると思います。

最後に、英会話力が加速的に伸びる秘訣をもう一つ紹介します。

取り組みたいトピックが決まったら、受け身で学ぶのではなく、積極的に先取りして「自分が言うだろう」という英文のレパートリーを予め作り、増やしていきます。

それらの英文を実際に声に出してアウトプットの練習をすることで、使える場がやってきた時にスーッと出てきやすくなります。

「もう片言英語から卒業したい!」という方は、是非この方法で試してみてくださいね!

Written by 林いくえ(カナダ)

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