南仏の街、トゥルーズ(Toulouse)の中央駅
こんにちは!野田リエです。世界各地で猛暑が始まっていますが、皆さんはこの夏どうお過ごしですか?
わたしは先月、フランスでの友人の結婚式に招待されたことをきっかけに夏休みを取り、フランス、ベルギー、オランダを駆け足で旅してきました。
海外旅行と言えば、もっぱら日本への帰省だったわたしがちゃんと「海外旅行」をしたのは、実に10数年振り!
パンデミック以来すっかり出不精になり、出発前は不安でドキドキしていましたが、思いのほか楽しい旅行になりました。
今回は、訪れた場所よりも体験に焦点を当ててお話したいと思います。
結婚式翌日、一部の出席者たちと南仏ロデズ(Rodez)にあるバーカステル城(Bercastel castle)周辺を観光中
わたしにとって、フランスを訪れるのは今回で2回目。以前はホステルを起点とした貧乏旅行で、行けるところをぶらぶらした計画不足な旅をしましたが、その中で強烈に印象に残ったのは「英語が通じない」ということでした。
当時のわたしは何もかもに対して自信がなく、おどおどした片言のフランス語で余計に相手にされなかったのもあると思いますが、ネガティブな印象が根強く残っていました。
ところが!この10数年の間にどんな風潮の変化があったのでしょうか。フランスの空港に到着してから電車で国を後にするまで、拍子抜けするくらいにほとんどの人々が英語で対応してくれました。
旅行直前にフランス語のレッスン動画で「どんなにフランス語が話せずとも、あいさつはフランス語でするのが礼儀!」と見て、「Bonjour」と意識してあいさつはしていましたが、付け焼き刃のフランス語が文章としてスラスラ口から出るはずもなく。
案の定、あいさつの後は英語になってしまったにも関わらず、嫌な顔をされるどころか笑顔で英語を返されたりしたのには驚きました。
現地で合流したヨーロッパ旅行は初めてというアメリカ人の友人は、フランス訪問前に近隣国でのカンファレンスに出席していたのですが、そこで開催地候補としてフランスが挙がっていたものの、英語を話すスタッフが十分に集まらず見送りになったという経緯を聞いたそうです。
彼女も「予想していた対応と全然違う」と驚いていました。
今回のフランス旅行の一番の成果は、行く先々で英語でコミュニケーションができたことでフランスに対して抱いていた苦手意識がかなり解消されたことです。
現職で5年以上パリのチームと一緒に仕事をしていることでもフランスの文化と人への印象は大きく変わりましたが、肌で風潮の変化を感じられた貴重な体験でした。
渡欧前に、パリにいる同僚から「リエが思い描いてるような『ベル薔薇』みたいな街じゃないからね」と釘を刺されましたが、ほんと百聞は一見にしかずですね。
オランダ在住の藤村ローズさんと趣のある湖畔のレストランでディナー
旅の後半、欲張ってパリから電車でベルギーとオランダにも訪れました。
テレ朝の「世界の車窓から」的な旅を夢見ていましたが、出発時間ギリギリで駅構内を走ったり、どのホームから電車が出るか分からず右往左往したり、ヨーロッパだろうが自分のサザエさんっぷりは変わらないんだと痛感しました。
でも、電車で別の国に行くというのは、日本とアメリカにしか住んだことのないわたしには新鮮でワクワクしました。
滞在時間が各国とも半日もない弾丸スケジュールで文字通り駆け抜ける時間しかありませんでしたが、最終日に訪れたオランダでは、世界ウーマンのファウンダー・藤村ローズさんとお会いすることができました!
平日の昼過ぎに最寄り駅へ到着し、事前に教えていただいた交通機関の一日パスを駆使して夕方まで近郊の観光スポットを堪能した後、お仕事帰りのローズさんと無事合流。
それから自転車で湖畔にある茅葺き屋根のレストランまで、街を案内していただきながらサイクリング。
例年、オランダの夏はとても短いそうですが、幸い夏真っ盛りの天気に恵まれて陽が落ちるまではジリジリするくらいの暑さでしたが、自転車を漕いでいると風がとても爽やかで最高でした。
日本を離れて久しいとは言え、言葉も文化も違う国を訪れるのは変わらず刺激的で、旅行の素晴らしさを再認識しました。
旅行の醍醐味って、有名な観光地を訪れるだけじゃなく、そこにある文化と人の中に身を置いて生活を感じることでもありますよね。部屋の換気のように、外の空気を取り込むことで自分をリフレッシュできた休暇でした。
わたしはキャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味のある方はウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)