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フランスの自立心を育てる教育。小学校低学年から親と5泊6日離れて過ごすClass verte

2023年7月24日
NAOKO (フランス)

6歳で5泊6日学校の旅行?!

Bonjour! フランス在住のFamily Journey1.2.3代表でグローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。

先日7歳の息子が学校の旅行で、フランス版新幹線であるTGVで3時間の距離にある、ブルターニュ地方の人気観光地サン・マロ(Saint-Malo)という街で3泊4日過ごしてきました。

ちなみに6歳の時点では、パリからバスで1時間ほどの距離の自然施設で5泊6日を過ごしてきました。

小学生の低学年から親と離れて旅行をするなんて、日本だとあまりイメージできないのではないでしょうか?実際、私は小学校6年生で初めて修学旅行を経験しました。

フランスの幼稚園や小学校の行事で「Class Verte」というものがあります。公立・私立に関わらずあるのですが、担任の先生次第でどんな場所に行くのか、アクティビティをするのかが違います。

中には実施しない先生もおり、同じ学校でも行くクラスと行かないクラスがありました。学年で統一すらしないところは、なんともフランスらしいというのでしょうか。

そんなこんなで我が家は幸い運が良かったのか、渡仏後、連続2回Class Verteを体験することができました。初めての時は、それまで1日も離れて過ごしたことがなかったので、息子は少し不安、親はめっちゃ不安でした。

でも実際に経験してみると、子供の自立心を育てるのにとても良く、行く度に強くなって帰ってきますので、参加できて良かったと心から思います。

今回は息子が体験したClass Verteの様子をご紹介しながら、フランスでの自立心を育てる教育や、ご家庭でどんなことを意識した方がいいかについてお伝えしたいと思います。

 

小学校1年生から自分で旅行のパッキング!

学校から配られる持ち物リストや、天気予報などを確認しながら、荷物を準備します。息子は2回目の旅行では、楽しみすぎて、2週間前からスーツケースにパッキングをしていたため、普段着る服がなくなっていたほどでした。

通常の洋服に加え、防水性のコート、長靴、サングラス、日焼け止めなどが、持ち物リストに記載がありました。またカードゲーム・好きな本やぬいぐるみなどは、持っていくことを許可されています。

持ち物を一緒に買いに行ったり、リストを子供が自分で確認をして荷物に入れたり、持ち物に名前を書いたりすることが、良い訓練となりました。今では、家族旅行をしたりする時も、自分で荷物をパッキングできるようになっています。

ついにドキドキの出発の日。なんと朝6時に駅にて待ち合わせです。

寝坊しないか、親の方が緊張しましたが、楽しみにしていた息子は時間になるとすっと起きて、準備していた荷物を持って出発。待ち合わせの場所まで、親の手は借りずに自分で運んでいました。

ちなみに、サン・マロは目の前に海が広がり、高級リゾート地としても有名なところです。

「海賊」をイメージする人も多いのですが、その理由は16世紀に他の国の敵を襲って、荷物を盗むことが合法とされていた「コルセール」という海賊が活躍していたからです。

細かいことはさて置き、子供にとって「海賊」はやっぱりかっこよいイメージで、みんなワクワク。海賊の船に乗ったり、海賊の家に行ってスパイスの勉強をしたり、とても楽しんでいたようです。

 

旅の一番の思い出になった勉強とは?

子供達は20ユーロをお小遣いとして持っていき、現地のお土産屋さんで好きなものを購入しました。日本円で3500円ぐらいなので、まあまあな金額ですね。

子供達にとって、親がいない場所でお金を使うのは初めて。商品の金額とにらめっこしながら必死に計算し、いかに好きなものを多く買うか、みんな奮闘したそうです(笑)

息子は海賊の拳銃2丁と、剣と旗などを、一杯に荷物に詰め込んで、ほくほく顔で帰ってまいりました。

部屋は4人部屋・6人部屋など様々で、2段ベッドがそれぞれ置かれています。男女は別。親はいないので、準備した自分の服を着たり、汚れものは袋に入れたり。

シャワーに入ったら髪を乾かしたり、タオルをかけたり、こうした日々のことも自分でできるようになるので、親としても本当に楽になりました。

 

うちの子供も参加してほしい?まだ早い?

いかがでしたか?お子さんにも機会があれば参加させてみたいと思ったでしょうか?それとも、まだうちの子は自分のこととかできないから早いかな・・と思われましたか?

我が家も初めてClass verteに参加する前は息子はお風呂に自分で入ることもできず、おねしょもしていたりなど、親も子供も「不安」なことが沢山あったものです。

でも、グローバル親子コミュニケーションを私が学んでいたからこそ、「不安」を丁寧に取り除き、勇気を持って飛び込むことができ、結果一回りも二回りも成長することができました。

私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそ、お伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。

ご興味ある方は、グローバル親子コミュニケーション【体験会】でお会いしましょう。ご予約はこちらから。

また、Family Journey1.2.3のサイトでは、グローバル親子コミュニケーションを通して、日常生活を楽しく学びにするヒント、フランスのバカロレア・トップの学校に通っている我が家の子育てなどについて、お伝えしています。

それではまた次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!

公式instagram:https://www.instagram.com/familyjourney123/

Written by NAOKO(フランス)

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