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祝日はたったの10日間、土曜日も仕事?!休みが少ない国、ベトナム

2023年9月22日
平良弥生 (ベトナム)

建国記念日の4連休中はどこにも行かず、唯一このホテルのラウンジを訪れました

とにかく休みの少ないベトナム

9月に入り、今年も残すところあと3か月となりました。

ベトナムでは、先日9月2日が建国記念日(国慶節)の祝日で、それに伴い、9月1日~4日にかけて4日間の大型連休となっていました。

この連休を利用して日本へ一時帰国したり、国内外に旅行したりした人達も多かったと思います。

なぜなら、この連休を終えると、来年の旧正月期間の2024年2月9日~15日まで祝日が1日もないからです。

ベトナムは休みの少ない国です。法定祝日は1年間に10日しかありません。ちなみに日本は16日です。

しかも、そのうちの約1週間が旧正月の祝日として使用されてしまうため、旧正月期間以外は祝日が少なく感じます。

 

土曜日も営業している企業が多い

2023年のベトナム祝日カレンダー。濃いピンクが祝日

ベトナムの労働法では1週間に最大48時間までの労働が認められており、1日あたり8時間労働だと週6日労働可能なので、土曜日も営業している企業も多くあります。

私が現在勤めている企業は土日祝日がお休みですが、周囲を見てみると、土曜日午前中だけ勤務としていたり、隔週で土曜日勤務だったりと、日本と比べて労働時間が多い企業も多いです。

土曜日勤務があるのは、製造業や物流業界などに多い印象があります。

有給休暇については、会社に入社するとまず12日間発生(同一の雇用主のもとで12か月間勤務することが条件)、その後は勤続5年ごとに1日ずつ増えていきます。

土曜日も勤務が必要な企業の場合、有給休暇を含めても、年間休日が100日を切っていることも少なくないと思います。

 

働いている時間が長くて疲れない?

では、日本より働いている時間が長くて疲れないのかと言うと、これは自分の置かれている立場によっても大きく変わると思いますが、私の体感としては、日本にいる時と比べると、特に精神的なストレスのかかり方が軽いように思います。

日本で働いていた頃は、土日祝休み、フレックスタイム制、有給休暇も1年でほぼ完全消化していたので、現在より断然休んでいたと思います。

ですが、休む時間は多かったのに、1、2週間に1回はマッサージへ行かないと気が済まなかったです。

それが今ではマッサージへ行く頻度はかなり減り、1か月に1回かそれ以上行かなくてもあまり気にならなくなりました。その理由を少し考えてみました。

①謎のプレッシャーがない

日本にいると、絶対に時間厳守だったり、どこへ行くにも身なりをきちんとしていなくてはならなかったり、「〇〇しなければならない」という同調圧力のようなものがあったりと、周囲から自分がどう見られているか、周囲の目を気にしながら行動していることが多いと思います。

それがベトナムだと、時間に関して少しの遅れは許容範囲ですし、同調圧力を感じることもあまりありません。皆思い思いに好きなようにしています。

一応、ベトナムにも「世間体」みたいなものは存在していますが、外国人である私たちはあまりそこに含まれず、日本ほどのプレッシャーでもないように感じます。

そのために、心の負担が軽いのではないかと感じます。

 

家事のアウトソースで精神的な余裕がある

②家事をかなりアウトソースできる

ベトナムに来てかなり助かっていることですが、まだまだ物価が安いこともあり、ホテルのように掃除や洗濯などの家事のサービスのついたマンションを、月額USD500くらいから借りることができます。

このようなサービスが付いていないマンションもありますが、その場合でもヘルパーさんを雇うことは簡単で、それも日本と比べると安い金額で済みます。

他にも、外食文化とデリバリー文化の発達したベトナムでは、食事のデリバリーがかなりポピュラーで、スマホのアプリを使って簡単に食べたいものをオーダーすることができます。

お弁当だけではなく、野菜などの食材を調達することも可能で、おそらくベトナムではすべての家事をアウトソーシングすることが可能です。

私自身も現在、掃除、シーツ交換等のサービス付きのマンションに住んでいますが、日本では家事はすべて自分でやっていたので、この点については自分の負担が減り、かなり助かっています。

休みは多いけれど、何だか心が休まった気がしない日本と、精神的な余裕は多いけれど、労働時間の長いベトナム。

皆さんは、どちらの生活がよいと感じますか?

Written by 平良弥生(ベトナム)

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