ALOHA! アメリカハワイ州在住歴、7年目となりましたMitsukiです。私はアメリカハワイ州で正看護師として働く傍ら、国際的に活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLightの代表としても活動しています。
今回はサミットを率いることになって、さらに意識し始めたリーダーシップに関して思うことや、学んでいることを書けたらと思います。
この看護師国際サミットでは、人道支援家として活動する佐藤太一郎さんが率いるナースターミナルとともに主催となっています。
サミットの運営としての立場に立ち、気がついたら30名ほどを抱えるチームのリーダーになっていました。
「リーダーになりたい」と思ってそういうポジションを目指す方もいるかもしれませんが、「気がついたらそういう立場になっていた、どうしたらいいんだろう」という方も多いのではないかと思います。
スピーカーの方々のための最初のミーティングを行った時に、スピーカーの一人の方から「大きなことをしていますね」と言われて、改めてその場に集まってくださった方を目の前にしながら緊張が走りました。
それと共に、「本当に私に運営としての役割が務まるのだろうか」という不安にも駆られました。
そこからポッドキャストやオーディオブックを聴いたりして、リーダーシップに関してさらに意識的に学ぶようになりました。
読んだ本の中で、”Leader is who serve the most.(リーダーとは最も奉仕する者である)”と書かれていたのが印象的でした。
リーダーはいろんな人に「あれしろ、これしろ」と指示を出す人ではなく、チームが力を最大限に発揮するために、チーム全体にどう仕えることができるかを考えなくてはならないと思います。
リーダーはちょっと孤独だなと思うことがあります。
団体やコミュニティ、チームを率いる立場に立って、発言や振る舞いには気をつけなくてはいけませんし、わからないことや見えないことの中を、先頭に立って進んでいかなければいけません。
今回のサミットでは、現在3名が運営として、そしてサミットのリーダーとしての比重を分散しています。
一人で抱えすぎずに、大変さを分かち合うことができているので、本当に助かっています。
また、今回のサミット運営には直接関わっていないリーダーの立場に立っている友人や知人に話を聞いてもらったりすることで、起こっていることが客観的に見えたり、一人で抱えがちになっていた重荷を下ろしたりすることができました。
よく考えているのが、「どうしたらチームの士気を高めることができるか」ということです。
新しいことを始める時には、壁がどんどん立ちはだかったり、未知の世界に楽しさやワクワクする気持ちを超えて、不安の方が大きくなってしまったりすることがあります。そして、それが簡単にチーム全体に感染してしまいます。
リーダーはそれをいち早く察知して、予防線を貼ったり、再び同じことが起こらないように対策したりする必要があります。
もし、士気が落ちてしまったら、そこからどのようにまた持ち上げることができるのかを判断し、なるべく早く行動しなければなりません。
関わっているメンバーさんから「なぜサミットに関わろうと思ったのか」や「サミットにどのようなことを期待しているのか」などを共有してもらい、それぞれがいろんな想いを抱えていることを知ることができて、私自身の支えにもなりました。
どのチームにも団体にも、数が多くてもそして少なくても、人が集まるところには必ずリーダーが必要になります。
リーダーなしではそのコミュニティは繁栄をしていかないし、責任が伴う立場でそのプレッシャーに押しつぶされそうになることもあると思います。
でも、コミュニティや団体の分だけリーダーも存在していて、自分が抱えているものや立ち向かっているものは、他のリーダーたちも同様に抱えていることであり、けっして一人じゃないと思います。
この記事が、リーダーシップを発揮しなければならない立場にいる方の助けになれば嬉しいです。
看護師国際サミットの詳細・お申し込みはこちらから。
Written by 研谷美月(アメリカ)