こんにちは。スイスのジュネーブ生活9年弱の後、ドイツのフランクフルトに移住して4年半になります、Towamiです。
前回のコラムでは、フランス語ゼロでジュネーブに駐在で来た私が、フランス人のお客様とフランス語を使って働けるようになるまでの学習法について書きました。
今回はその続きで、フランス語の試験と実践面についてご紹介したいと思います。
試験を受けるのは本当にオススメです。私はDELF/DALFをB1からC1レベルまで3回受けました。
国によって費用は違いますが、スイスでは3-4万円する試験です。値段は高いですが、そのために一生懸命勉強するので、ものすごくプレッシャーがかかりますが、本当に身につきます。
特にフランス語のC1試験勉強で、サンテーズ(二つ以上の文章の内容を一つにまとめて要約する)の他に、拝啓、敬具(結びの挨拶)的なレベルのフォーマルな手紙やメールが書けるようになり、仕事でも役立ちました。
C1試験の会話では、教育や環境、社会問題などに関する文章を読んでそれに対しての自分の意見を述べたりなど、かなり難しい内容です。
練習の際に助けてくれたフランス語ネイティブの友達も「え、こんな話題、私も聞かれても答えられない・・」と言うようなトピックに対応する力も付きます。
また、私は初期から片言でも友達と無理やりフランス語で話していました。
これは誰でもどこでもできるわけではないのですが、実践面で話せるようになるのが比較的早かったのは、このおかげだと思います。
ちなみにフランス語が母国語の方はかなりの場合、相手が超片言でも「フランス語わかるの?じゃあフランス語で喋るね!」と喜んでフランス語で話してくれるのでやりやすいです。
特に、辛抱強い友人たちが下手なフランス語でも頑張って聞いて、フランス語で答えてくれたことが本当に上達を助けてくれたと思います。
しかし、残念ながら例えばドイツ人はこうではなくて、相手が下手なドイツ語しか話せないとわかると、すぐに英語に切り替えられてしまって、結局英語の会話になってしまいます。
夏はレマン湖で水浴びする人で溢れるジュネーブのビーチ。仕事帰りや昼休み、週末によく寄っていました
その他には、フランス語で書く機会を意識的に多くしていました。
メッセンジャーアプリやFacebookなどのSNSを使う際には、なるべくフランス語で書くようにしていたように覚えています。
話す能力が低くても、書いて読むのは時間をかければできるのと、そこで覚えた表現を会話で使ったりもできるので、下手でも意識的にフランス語で書く機会を増やすようにしていました。
最近Facebookで昔の記事を思い出させてくれる機能がありますが、今見返すと間違いだらけです。
ぐちゃぐちゃのフランス語で本当に恥ずかしいので、「数年前の今日の思い出」と出てくる度に消してしまうほどですが、当時書く力を養ってくれたことは間違いないです。
最終的には、ほぼフランス語を話す友達のみとの日常、しまいにはフランス人と結婚し、フランス語圏を離れてもフランス人のお客さんとフランス語で仕事をできているので、学んだことは私の人生に大きなポジティブインパクトをもたらせてくれたと思っています。
何かお役に立てることがあれば幸いです!
Written by Towami(ドイツ)