衛星通信Starlink(スターリンク)を日本のコストコで購入してフィリピンで使ってみた！

ついに衛星通信Starlinkをゲット！

みなさんは「Starlink（スターリンク）」をご存知でしょうか？世界的な起業家イーロン・マスクが持っている事業の一つ、衛星インターネットサービスです。

今までのインターネットは、光ファイバーなどの固定回線やモバイル回線で接続していたので、人里離れた山の中や、飛行機の中のような電柱や建物より高い場所では電波が届かず、インターネットが使えませんでした。

しかし、スターリンクがあれば、電源があり、宇宙つまり空が見える場所であればネットがサクサク使えるのです！

ジョージア・日本・フィリピンの3箇所にビジネス拠点を持っている私。そういった事情もあり、Starlinkには以前から興味を持っていました。

ジョージアも日本もネット状況はとても良いので困ることはほぼないのですが、フィリピンは正直言って電波が悪いです。

特に私の拠点があるネグロス島のドゥマゲティは地方都市ということもあり、スマホも固定Wi-Fiも途切れがち。

ウェブサイトの閲覧やメールの送受信をする分には問題ないですが、オンラインミーティングや動画配信などは正直厳しいレベルです。

フィリピンでは下見ツアーやイングリッシュキャンプなど、移住・留学をテーマにしたイベント企画を年2回以上行っているので、ネット通信状況が悪いというのは致命的でした。

日本での購入が断然お得！

それでも購入をためらっていたのは、「日本で購入したアンテナ本体が海外でも使えるのか」が不明だったからです。

なぜわざわざ日本で買いたいのかというと、その方が断然安いからです！

フィリピンでもStarlinkが販売されていますが、アンテナ本体価格は28,000ペソ(約72,000円)。しかも注文から発送まで2〜3週間かかります。

ジョージアでの販売価格は1,780ラリ(約94,000円)！ジョージアは配送事情があまり良くないのもあり、非常に高いです。さらにそこに住んでるから分かることですが、無事に届くかどうかも怪しいです。

為替レートやその国の配送費用によって異なりますが、世界的な通常価格は7万円くらいのようです。

それが驚くべきことに日本で購入すると、購入当時のセール価格で33,000円！オンラインストアだと発送に1〜2週間かかりますが、コストコの店頭で購入することができます。

そんな話題のStarlinkですが、購入前の問い合わせ窓口がなく、使えるかどうかは買ってみないと分からないという状況。

とためらっていたところ、日本で購入したアンテナをフィリピンで使っている方のお話が聞けたので即購入！そして、フィリピンに持ってきて、結論を言うと無事に接続できました！
 

Starlinkを日本で購入してコンパクトに運ぶ方法

バックパックに入りました（無理やり入れたとも言う）

接続・設定方法はブログなどでたくさん情報が出ているので、このコラムでは「日本で購入して海外に持ち出す」というピンポイントな情報について記事にします。

まず、Starlinkのパッケージはとても大きいです！中身はほぼ緩衝材なので、箱は捨てましょう。

ただし、箱の外側に「KIT」と書かれたシールが貼られているので、必ず写真を撮っておいてください。記載のシリアル番号を使ってセッティングするので重要です。

中身は、本体、土台、長いケーブル、ルーターなどです。白く四角いアンテナは縦51cm、横30cmくらい。ルーターはサイズを測っていないのですが、縦30cm、横25cmくらいかと。

ルーターにしては重く、1kg前後です。体重計がないので総重量は不明ですが、体感として5〜7kgくらいかと思います。

アンテナと土台は分解できるので意外とコンパクトになります。プチプチなどで傷つかないように保護してください。私は土台の脚に靴下を履かせて荷物を最適化しました。

その他、服など柔らかいもので巻いて保護！写真のような感じに組み合わせたら、45リットルのリュックに入りました！大きめのスーツケースなら十分入るかと思います。

飛行機に乗る際、私は機内持ち込みしました。重くて両肩がが痛くなったので誰にもオススメしませんが、安全性を重視（笑）

機内持ち込みできる金属のサイズは長辺60cmらしいので、ギリギリOKとみなされました。空港によって規定が異なるかもしれません。詳しくは利用する航空会社や空港にお問い合わせください。

場所に囚われない生き方を！

気になる接続速度ですが、元々あったフィリピンの固定Wi-Fiでは9.9Mbpsでした。快適なネット通信には10〜30Mbpsと言われているので少々心許ないです。

親ルーターから離れた場所の電波をカバーするのに中継機を設置しているのですが、そのエリアだとプチプチと途切れ、速度もかなり遅かったです。

しかし、Starlink導入後は9.9Mbpsから95Mbpsと約10倍に！かなり大満足な結果になりました。

ただし、中継機を挟んだ場所では9〜15Mbpsでした。純正品の中継機を使うと速度は維持されるのかもしれません。

純正の中継機メッシュWI-FI ルーターはフィリピン価格で9000ペソ(約23,000円)と中々ためらう金額なので、これは一旦は非純正品で対応するつもりです。

月額料金ですが、1カ所だけで使う標準レジデンシャルプランで月額2700ペソ(約7000円)。日本での契約だと月額6600円ですが、為替レートの関係で少々高くなります。

車などで旅をするROAMプランなら月額9900円〜。船で接続するプランなら月額33,408円。

場所を選ばないノマドワーカーですが、車や船で移動しながら暮らすライフスタイルがいよいよ現実味を帯びてきました！

私の次の目標は車で旅をしながら格安でヨーロッパを周遊することなので、Starlinkとは長い付き合いになりそうです！

みなさまもぜひ、場所に囚われない生き方を！それではまた、次回のコラムをお楽しみに！

本記事の情報はあくまで私の場合の体験記です。また、掲載内容は執筆時点2023年12月の情報です。各自で実践される場合は自己責任の元で行ってください。

Written by 宮下なみ子（ジョージア）