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スイス・ジュネーブ大学、フルタイムで働きながら海外MBA①

2024年1月29日
Towami (ドイツ)

大学キャンパスでの卒業式で仲良しメンバーと

なぜ働きながらMBA?

私はスイスのジュネーブで働いていた2015年8月から2年間、フルタイムで働きながら、自費でジュネーブ大学でExecutive MBAを受講し、卒業しました。

移動時間はいつもノートPCに向かい合って課題をこなしていた2年間でしたが、夢だった海外の大学で勉強することを、仕事を辞めずに実現できて、自分自身の在り方も変わった貴重な経験となりました。

私には昔から「いつか海外の大学に留学したい」という夢がありました。

仕事を辞めてMBAということも考えたのですが、すでにスイスに住んでいてそこに住み続けたいという意思がある一方で、仕事を辞めると住民権がなくなってしまい、一度日本に帰らないといけなくなるのが嫌だったので、働くことを辞めずに留学できる方法はないかと考えました。

その結果、働きながらできるエグゼクティブMBAの存在を知り、トライしてみようと思った次第です。

また、当時はジュネーブに永住して骨を埋めたいと思っていたので、現地での基盤を強固にするためには現地での学位があることがアドバンテージになると思ったことも理由の一つです。

スイス、特にジュネーブでは外国人が多いので、スイスの大学や学校を出た外国人の方が就職の際に有利だと聞きました。

 

なぜジュネーブ大学にしたのか?

1年目最終日の写真

なぜジュネーブ大学を選んだかというと、上記の理由で働きながらMBAをする場合、仕事と両立できる必要がありました。

あまり遠い大学だと通えないので、近くてエグゼクティブMBAを提供している大学、かつ学費が自分で払える大学だと選択肢がかなり限られて、ジュネーブ大学とローザンヌ大学が選択肢になりました。

両方ともキャンパスを訪ねてオリエンテーションに参加し、受験をしましたが、ローザンヌ大学は電車を乗り継ぎ、通学にかなり時間がかかることと、毎週金曜日と土曜日にクラスがあるので毎週必ず金曜日に仕事を休まなければいけませんでした。

一方で、ジュネーブ大学は隔週で金曜日と土曜日にクラスがあるため、隔週で金曜日に仕事を休むので十分対応できると考えました。

ただ、ローザンヌ大学は1年強で修了する一方で、ジュネーブ大学は修了に丸2年間かかることなどを加味し、当時の上司に相談の上、ジュネーブ大学に決めました。

 

進化していくお互いの人生や家族

やってよかったかというと、私は個人的にやってよかったと思います。クラスメイトに恵まれ、一緒にメキシコやスペイン、イタリアなどに旅行できる仲間ができて、たくさんの楽しい思い出ができました。

特に、卒業論文を一緒にやったスペイン人、フランス人、コロンビア人の3人のコアメンバーとはかなり仲良くなり、私がドイツに引っ越して5年以上経った今でも定期的に連絡を取っており、ジュネーブに行く度に会って近況報告をしています。

今年の夏にはちょうど生まれて2ヶ月の息子を連れて、この卒業論文を一緒にやったコアメンバーと家族ぐるみでランチをしました。

私の出産と1ヶ月の違いで2人目が産まれた子がその中に2人もいて、進化していくお互いの人生や家族を見て共感したり変化を見たりしてとても面白かったです。

クラスメートは同じぐらいの年の子がほとんどだったので、人生の同じようなフェーズにいて、当時と比べた自分を含め、皆の人生の進化を感じられるのがとても興味深く感慨深いと思いました。

MBAを始めた時は皆30代前半で、結婚していなかったりパートナーもいない人がいたりした中で、MBAが終わる頃から結婚し始め、今は子供もいるという共通点があります。

 

MBA前と後で変わったこと

卒業式での一コマ

授業の内容は面白いこともつまらなかったこともありますが、その後の考え方やあり方に影響を与えた授業がいくつかありました。

特に面白く役に立った授業は、業界の分析の仕方、プレゼンの仕方、コーチングの仕方、企業の社会責任、アントレプレナーシップ、企業の変化マネジメントなどです。

MBA前と後で変わったことは、一番大きな違いが、机上の勉強をサッと苦なくできるようになって集中力が上がったことと、準備をきちんとしてから本番に臨めるようになったことで、得られる結果が増大したこと。

大学受験以降きちんと座ってテキストを読んでレポートを書くなど、コツコツ勉強することができないようになっていたのですが、多くの課題を締め切りまでに提出しないといけないので、平日仕事をしながら限られた時間で課題図書を読み、レポートを書き上げる集中力が付きました。

時間が本当に限られている中、やらなければいけないことがたくさんあるという毎日が2年間続いた結果、机の前に座ってサッと課題文献を読み始めて、すぐに作業に取り掛かれる能力も磨けました。

これはMBAが終わった後に学んで試験を受けた、イタリア語やドイツ語などの語学学習でも大変役立ちました。

また、毎回のクラスの前に予習課題があったことが背景だったのか、もしくはMBAの2年目でパブリックスピーキングのクラスがあり、そこで準備の大切さを学んだからなのか、スケジュールを事前にきちんと見て、それぞれのミーティングやアポイントメントに先立って、何をどのように話すかを準備するようになりました。

当たり前のことなのですが、その当たり前のことがきちんとできるようになりました。

次回は、開始前の不安と実態、実際のカリキュラムや、面白かった授業とそうでなかった授業、受講中に起こった問題などもご紹介したいと思います。

Written by Towami(ドイツ)

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