サウジアラビアで最もポピュラーな伝統料理「カプサ」
明けましておめでとうございます!2022年が始まり、もう1ヵ月が過ぎようとしていますね。
今年も引き続き、私がサウジアラビアで経験した事や体験した事を、コラムを通して皆さんに伝えられたらと思います。
今回はサウジアラビアの食事と食事をする時間についてお話しをします。
サウジアラビアに来てまだまもない頃、旦那がサウジアラビア人の職場仲間と夕飯を食べに行く機会がありました。
「日が暮れる頃のお祈りが終わったら行こう」ということだったので、お祈りの時間を調べて、旦那は夕方18時半から19時の間くらいに家を出ていきました。
彼も私も「夜8時頃には夕飯を食べるだろう」と思っていました。大抵の日本人はそう思うでしょうし、アメリカ人の旦那もそうでした。
ところが家に帰ってきたのは、なんと夜12時近く。夕飯を食べはじめたのが、夜の9〜10時頃だったそうです。
その話を聞いてビックリすると同時に、サウジアラビアの食事の時間について疑問が湧いてきました。
サウジアラビア料理をテイクアウェイ
サウジアラビア人の食事の時間が気になったので知人に聞いてみると、朝食は9〜10時頃、昼食は14時〜15時頃、夕食は21時〜22時頃だそうです。
みんながみんなこの時間ではないとのことですが、私が聞いたほとんどサウジアラビア人がこの時間と答えていました。
学校や仕事に行く人は特に、この時間に食べる人が多いようです。
公立の小学校から高校は、朝7時から午後1時半頃まで、政府関係の人たちも同じ時間帯に仕事があるので、朝食は学校や職場で食べる人も多いそうです。
そして昼食は、家族みんな揃って食べる家庭もあるとのことです。
それを聞いて、「サウジアラビアでは昼食が家族団らんの時間になっている」と感じました。
「夕食は家族で食べるのが良い」と思い込んでいた私からすると、衝撃的で考え方が変わりました。
今では我が家も、ランチを家族みんなで食べることが増えました。家族と過ごす時間が増えて、とても嬉しいです。
左:菓子パン 右上:マソブ 右下:フール、シャクシューカ、パン
サウジアラビアの人たちはどんな食事を食べているのか気になりませんか?
まず、朝食はパンがメイン。日本のコンビニで売られてる簡単に食べられる菓子パンのようなイメージです。チョコレートやチーズが入っているものがあります。
「タミス」というサウジアラビアのパンがありますが、それを食べる方もいるようです。
他には、トマトや玉ねぎなどの野菜が入ったスクランブルエッグ、「フール」といって豆で作られたスープのようなシチューにパンをつけて食べることもあります。
そして、甘い朝食といえば「マソブ」です。マソブはバナナ、ちぎったパン、はちみつ、クリームを混ぜて作られた物で、とても、美味しくて私の大好きな朝食の一つでもあります。
昼は家庭によって違い、ご飯とお肉料理ならサウジアラビア料理のカプサ、サンドイッチ系なら「シャワルマサンド」や「バシャメル」というパスタ料理などさまざまです。
夜は昼の残り物を食べる人もいれば、軽い物で済ます人もいます。私には「夜に昼食の残り物を食べる」という考えがなかったので、料理の時間短縮になるという気づきがありました。
「昼食にたくさん作れば夜はアレンジして食べられる」と聞いて、私もその方法を試しているところです。
サウジアラビアでの食事やその時間を知って、色々な事を学び、今までの「こうであるべきだ」という私のマインドがどんどん変わってきています。
Written by ミッチェル真理(サウジアラビア)