MENU

フランス・パリで気付かされたボランティアの本当の意味

2022年2月11日
NAOKO (フランス)

日本ではたったの17%!

こんにちは!フランス在住、グローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。

旅行や仕事、留学などでフランスを訪れた時、コミュニケーションがうまく取れなかったり、日本の文化や習慣との違いに驚いたりする方が多いと思います。

そこで、アメリカ4年、中国5年、日本20年以上暮らし、2021年7月からフランスに住み始めた立場として、またグローバル親子コミュニケーション専門のコーチとして、素敵だなと思ったことや、戸惑ったことを等身大の姿で発信していきたいと思います。

皆さん、ボランティアをした経験はありますか?

内閣府が3年に一度実施する「市民の社会貢献に関する実態調査」では、日本に住んでいる人のうち、1年間の間にボランティアに参加したことのある人の割合はたった17.0%、ボランティアに参加したことのない人の割合は、83.0%という結果でした。(内閣府「市民の社会貢献に関する実態調査」2019年より)

私は上記の結果を見て不思議に感じました。「なぜこんなに少ない数値なんだろう?」

その答えは、フランス・パリで息子が通っているインターナショナルスクールで実際に経験してみて、2つあるように感じました。

 

気軽にボランティアに参加できる機会が多い

まずフランスでは自分から情報を集めにいかなくても、ボランティアに参加できる機会が多いと感じています。

つい先日参加したのは、LOVE IN A BOXという、パリにある学校や地域のチャリティープロジェクト。

パリ・アルザス地方、ブルガリアの孤児院など、何千人の恵まれない子どもたちにプレゼントを用意する活動で、息子のインターナショナルスクールも参加をしている為、私達も関わることができました。

指定されたプレゼントの項目を準備し、プレゼントボックスに入れて学校に持っていけば気軽に参加できたので感謝の気持ちでいっぱいです。

贈ることの大切さ、自分のものを分け与えることの大切さを、私自身思い出させてくれ、子供と会話をする良いきっかけとなりました。

このようにしっかりとしたプロジェクトでなくても、様々な機会があります。

例えば、子ども達が外出をする時には、引率メンバーを親から募ります。ハロウィンやクリスマスのイベントの時に絵本を読んであげるメンバーも、飾りつけをするメンバーもです。

しかもこのメンバーになることが結構大変なんです。なぜなら大人気の為、すぐにメンバー募集が終わってしまうからです。学校全体の運営メンバーも、投票の末、泣く泣く落ちてしまう人が沢山いるのです。

フランスでは、両親共に働いている人が多いですが、それでもすぐに埋まってしまいます。

上記の内閣府の調査で、ボランティアに参加しない理由の第一位は「時間がないからできない」という理由でしたが、参加することに対して優先順位を高くして、「時間を作っている」のではと感じました。

このように、身近に沢山のボランティアの機会があると、自分もやってみたい!という気持ちが強くなっていくのは良いことだと思います。

 

ボランティア、実はあなたもしているかも?

内閣府の調査で数値が低い理由の1つとして、ボランティアを大きく考えすぎているからかもしれません。

「ボランティア」というと、大きなプロジェクトに参加しなくてはいけないのかな?と思うかもしれませんが、実は小さなことでも全然いいのです。

大切なのは「自分からより良くしよう」と思う気持ち。レストランで次に座る人の為に少しテーブルを綺麗に拭いたり、電車で妊婦さんに席を譲ったりする好意も全てボランティア。

日本人の中にも、自分は「ボランティアなんてしてないな」と思う方はいるかもしれませんが、そう思っているだけで、実はこの文章を読んでいるあなたも、普段から素敵なことをしているかもしれませんね。

今回もコラムを読んでいただき、有難うございました!

フランスでの教育や、子供の世界で生きる力を育てる親子コミュニケーションにご興味がある方は、是非こちらもご覧くださいませ。

※「家庭でできるグローバル教育とは?世界の教育の違いとは?20年後の未来は?」というテーマで、無料の勉強会も行っています!ご予約が多くございますので、是非ご興味ある方はお早めにご連絡くださいね。

Written by NAOKO(フランス)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ