左:モテ・コン・ウエシージョ、右上:パステル・デ・チョクロ、右下:エンパナーダ
薄いパン生地に肉やチーズなどの具材を詰めて焼いたもので、チリに限らず南米全域でポピュラーな食べ物です。
チリのマクドナルドでは、サイドメニューにも「エンパナーダ」があるくらい。軽食として食べることが多く、日本人にとっての「おにぎり」的な感覚でしょうか。
どこででも売られている分、お店によって味の差が出るところ。おいしいエンパナーダは絶品!トロっとした玉ねぎと肉汁が生地に染み込んで、止まらないおいしさです。
チリに到着したらまずは街角でこれを買って、南米気分に浸りましょう。
「パステル・デ・チョクロ」は直訳すると「とうもろこしのケーキ」。でもデザートではなく、チリならではの伝統的な家庭料理です。
牛ひき肉、玉ねぎを炒めたものに、ゆで卵、オリーブなどを重ね、トウモロコシの粉で作った生地をかぶせてオーブンで焼いたもの。
日本人にとっては食べ慣れない味ながら、トウモロコシの甘さが引きたつ食べ物で、私はとても大好きになりました。
ドライアプリコットと茹でた皮つきの小麦が入っているチリの伝統的なジュースで、スプーンですくうようにして食べます。
夏になるとよくショッピングストリートやビーチ沿いのカートで売られていて、真っ青な空の下でこれを食べながら歩いていると南米気分が高まります。
甘くて食べ応えもあるので、これ一杯でお腹いっぱいになってしまうことも…。一番小さいサイズを選びましょう。
パイラ・マリナ中華のような「ロモ・サルタード」。ポテトとライス両方ついてくるところは南米らしい
私がチリに来てから大好きになった食べ物が、お隣の国・ペルーの料理。日本に中華レストランが多いように、チリではペルー料理店をよく街中で見かけます。
魚介のマリネの「セビッチェ」や、ぶどうの蒸留酒の「ピスコサワー」などチリと共通の食べ物も多いですが、ペルー料理の特徴といえば醤油ベースのお料理があること。
代表的なペルー料理「ロモ・サルタード」は、牛肉と玉ねぎやトマトなどの野菜を炒めたもので、醤油+バルサミコの炒め汁がライスに染み込んでおいしいですし、「チャウファ」と呼ばれるチャーハンもとてもポピュラー。
どれも日本人の口にとても合います。
かつて日本に先がけ中国からも多くの移民がペルーへ渡ったため、アジアらしい食文化を取り込みながら現在のペルー料理が形成されたようです。
「南米まで来たからにはローカルなものが食べたいけれど、そろそろ日本食も恋しい」。そんな時はペルー料理が一番のオススメです。
今回ご紹介したチリの食べ物はいかがだったでしょうか?!
南米圏で共通する食べ物は多いものの、国によって少しづつ違いがあります。チリや南米に来られた際には、ぜひいろいろなローカルな食べ物を楽しんでみて下さいね。
Written by 宇佐美美和子(チリ)
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