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南米ブラジルで日本伝統文化体験イベントを開催!発案から企画、準備まで

2022年4月23日
HIROMI (ブラジル)

飾り付けが終わり、日系ブラジル人パートナーと記念写真

2年ぶりの対面式イベントを企画・開催

Olá!!ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。私はイベントを自ら開催することが大好きで、これまで音楽発表会やチャリティーコンサートなどを開催してきました。

これまでは音楽にまつわるイベントでしたが、いつからか日本伝統文化を伝承するイベントを開催したいと思うようになり、2年前には桃の節句「ひな祭り」をブラジルで開催、する予定でした。

しかし、パンデミックで延期せざるを得なくなり、再開はまたいつになるのかわからないままに。

そして2年が経ち、規制が穏和されてきたこともあり、パンデミック前に一緒にイベントを立ち上げた日系ブラジル人のビジネスパートナーと2年ぶりに対面での再会、話合いの結果、その場で「今年は、ひな祭り体験イベントを開催しましょう!」と私は即決。

パートナーは驚いていましたが、「やりたいなら、やってみるべし!」の精神を持つ私は考えるより、まず行動。

しかし、この時既に2月の中旬。イベントを開催するのには時間がありません。急いで日程、会場の手配をしなくてはいけませんし、イベントプランも考える必要があります。

全てゼロの状態からスタート。私は即、企画書を作成、行動に出ました。

 

会場選びと企画プラン

サンパウロ市にある曹洞宗両大本山南米別院佛心寺

会場の候補は2ヶ所ありました。

まず、2年前にひな祭りイベントを開催するときにも会場となった、ブラジル国内に展開するホテルチェーンであるブルーツリーホテルスグループの「ブルーツリー・プレミアム・パウリスタ」。

そして、サンパウロ市にある「曹洞宗佛心寺」。なぜお寺かというと綺麗に保管されている豪華な七段飾りの雛人形があるからです。

日本移民が日本から運んだもので、ブラジル北海道協会に保管されていましたが、お寺に寄贈されました。

サンパウロにはすべての都道府県人会があるのです。世界中でも各県人会があるのはサンパウロのみ。もちろん、私の故郷の青森県人会もあります。私は今年から副会長を務めさせていただいています。

さて、ビジネスパートナーと打ち合わせをした結果、食事付きでのイベントにすることに決まりました。

お寺は感染予防のため、館内では食事ができないということで断念。レストランがあるホテルに決定しました。

会場が決まり、ホテルでの打ち合わせをスタート。私を含め、一緒にオーガナイザーをするビジネスパートナー、ホテルの総支配人、ホテルのディレクター、イベント会場責任者、レストラン責任者、音響責任者と共に会議をします。

 

条件をクリアし、最大のスポンサーを得る

ホテル・ブルーツリー・プレミアム・パウリスタのロビー

今回はホテルのイベント会場を無償で借りることができたのですが、そのようなことはホテル側にもメリットがないとできません。

3年前にも、私自身が主催したチャリティーコンサートの会場は同ホテルグループだったのですが、会場を無償でお借りすることができました。

その時は日系福祉団体への寄付を兼ねたチャリティーコンサートで、ブラジル人達と駐在日本員達の日伯友好交流を目的としていたので、ホテルでも宣伝になるメリットがありました。

他にも条件はあったのですが、私はそれらを全てクリアさせました。それはまた機会があれば別の月で書こうと思います。

今回は日本伝統文化をブラジル人に伝え、日系福祉団体への寄付も兼ね、ホテル館内のレストランでまとまった人数で食事をするということで、スポンサー側としてもメリットになるので会場は無償でお借りすることができました。

そして、ホテルロビーで雛人形を飾り、ブラジル国内や海外から来られたお客様に日本伝統文化を知ってもらうチャンスでもあります。これはブラジル国内にあるホテルで初めての試みです。

雛人形はお寺に保管されているものを飾ることが決定していたのですが、3月3日はお寺でも飾るから難しいとホテル側に話をしたところ、3月8日にある国際レディースデーに合わせて月間特別展示として旧暦のひな祭りの日である4月3日まで飾ることになりました。

「それでは、ひな祭り体験イベントは4月3日に…」と思っていたら、ホテル側でNGが出てしまいました。無償なので文句は言えません。その翌週10日に決定。もちろん雛人形も10日まで飾ることになります。

ブラジル人に日本伝統文化を体験し、知ってもらうという目的があり、そのテーマが「ひな祭り」で、お祝いだけを目的としてはいないので、予定と決心を固めました。

貸出書も作成し、お寺に提出、理事会に届けられました。1ヶ月間も貸してくれたのは本当に有難いことです。この時点で2月の下旬でした。

次のページパンデミックの影響残る中、開催までの道のり

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