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憧れの全仏オープン「ローランギャロス」最新情報とおすすめポイント

2022年7月13日
ホーゲデウア容子 (ベルギー)

ローランギャロスの外の応援モニター

ローランギャロスの特徴とは?

ウィンブルドンの2022年の勝者は、女子シングルスは、カザフスタン出身のエレーナ・ルバキナが初優勝を果たし、男子シングルスは、​​​​ノバク・ジョコビッチが4連覇を果たした。

​​車椅子部門では、女子ダブルスで、日本人の上地結衣がダブルスで優勝、男子ダブルスでは、国枝慎吾がシングルスの初優勝に加え、生涯ゴールデンスラム達成という大挙を成し遂げ、センターコート100年の記念大会の幕が降りた。

ウィンブルドンの幕は降りたが、テニスツアーは、まだまだ続く。

芝生のコートに、白のユニフォームが眩しい、ウィンブルドンの伝統的なテニスのイメージが強いとは思うが、他の試合はユニフォームもカラフル、観客の雰囲気も、コートの種類もそれぞれ違う。そんな世界のテニスの話をしよう。

まず前編は、2022年のおしゃれな全仏オープンから。フランス在住のNAOKOさんが「2022パリ全仏オープン観戦で気を付けたいマナーやポイントは?」というコラムを書かれていたが、みんなの憧れの全仏オープンの開催は5月〜6月。

フランスのパリのブローニュの森に隣接する「スタッド・ローラン・ギャロス」で開催されることから、近年は「フレンチオープン」ではなく、「ローランギャロス」と呼ばれている。

この名前の由来は、世界で初めて地中海横断飛行に成功した、第一次世界大戦でのエースパイロットだったローラン・ギャロス氏。その功績を称えて、会場名として冠された。

ここは赤い土を滑るようにして走っている選手のイメージが強いクレーコートで有名である。​​​​レンガを砕いた粉を混ぜるので赤土になる。

このコートはバウンドしてからのボールの弾みが極端に遅くなり、選手は「打っても打っても、ボールが返ってくる」「ラリーが延々と続く」「サーブやネットでの攻撃的なポイントが取りにくい」ということで、長いラリーを得意とする選手に有利と言われている。

砂埃にまみれながら戦う選手は、まるで戦士のよう。最もアスリート的であると言われるラファエル・ナダルが、全仏オープンで14勝という快挙を成し遂げ、「クレー・キング」と称されている。

 

カジュアルながらもフランスを感じられる演出が満載

左上から時計回りに、臨場感あるナダルの像、グランドブティック、印入りラデュレのマカロン、名前入りタオル

会場の食べ物はフランスというお国柄、カジュアルながらもフランスを感じられる素敵な演出満載。シャンパン、オイスター、ガレットのスタンドが並ぶ。

お土産は、ラデュレのローランギャロスの印付きのマカロンと、これまた憎い演出。ブティックも会場の至る所に今年のデザインのタオルや、テニスウェア、観戦用のおしゃれな帽子と続く。

その中でも目を引いたのが、グランドブティック。テニスラケット、バック、傘、豊富な種類のテニスウェア、観戦用の椅子、今年のデザインのスポーツタオルなどがスタイリッシュに飾られ、多くの客の目を楽しませてくれる。

タオルに名前の刺繍を入れてくれるというサービスもある。こちらはオンラインでも購入可能。

ローランギャロスの観衆は心なしかおしゃれだし、大騒ぎな感じはしない。

一般的に、フランスはヨーロッパの中でも大声で話さないマナーがあると言われているだけあって、そんなところが反映しているかもしれない。

カクテルバーでリラックスする観客

ただ、個人主義とも言われているフランスの会場では、好きでない選手への反応も辛辣と聞くこともある。

今年は女子のファイナル試合、ポーランド出身のイガ・シフィオンテクとアメリカ若手人気急上昇中のココ・ガウフの試合を観戦した。

ココの名前が知られているので、応援している人の声が若干大きかったが、ヨーロピアンはポーランドのイガを応援しているようだった。

女子の試合ということもあってか、雰囲気は割と穏やかであったが、男子のビックネームの試合ともなるとそうはいかないかもしれない。

この歓声が、孤独なスポーツであるテニスではかなり選手に響く。

強い選手になればなるほどそれを味方にしたり、逆に反発精神を燃やすために使ったりと上手に使うのだが、若い選手にとってはまず乗り越えなければいけない最初の大舞台の関門とも言える。

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