マレーシア、ジョホールバルでの生活も9年目の我が家。
2歳から現地の保育園に入り、小学1年からインターナショナルスクールに通っていた息子も、今は10歳。小学校が5年間のカリキュラムなので、日本では小学5年生の息子ですが、マレーシアでは8月1日から中学1年生となりました。
息子の小学校生活を振り返って、思うことや学校教育の傾向などを書いてみたいと思います。
マレーシアには地元の子も通うインターナショナルスクールがたくさんあり、ジョホールバルだけでも、14校以上あります。
イギリス式、カナダ式、アメリカ式、国際バカロレア(IB)式などと多種多様なカリキュラムがあり、学費も年間30万円から350万円といろいろ。(ジョホールバルのインターナショナルスクールリスト)
息子の学校は、3歳のプリスクールから高校2年生の16歳までのクラスがあり、1学年は1-2クラス、1クラスは15-25名ほどの規模。全校生徒を合わせても350名程度の小さな学校です。
地元の子供でも、裕福な家庭ではインターナショナルスクールに通わせる家も多く、特に中華系マレーシア人が多くインターに行く傾向にあります。小学校は中華学校でびっちりと中国語を学ばせ、中学校からインターに編入する例も多め。
数あるインターの中から我が家が今の学校に決めた理由は、小学校からIBカリキュラムを取り入れているのがジョホールバルではここだけだったからです。
下記は、あくまでも自分の体験や感じ方からの捉え方なので、一概にすべてがそうであるとは言えないことを断っておきます。
日本の教育と比較して思うのは、結論から言うと、「日本の学校もいい。マレーシアの学校もいい。どちらも良いところと良くないところがある。どこに行くか決めたら、学校に期待しすぎず見守るのがベスト。合わなければ変えればいい」です。
それでは、一つ一つの項目について書いていきたいと思います。
マレーシアの方が営利目的だしドライ。合理的で効率的。職業だと割り切った先生が多く、学校は学費をどんどん値上げ。親からのクレームは気にしないくらい大幅な値上げもよく見ます。
日本人は、英語をきれいに話す西洋人の先生に憧れ、西洋人の先生が多い学校を良い学校だと捉える方が多いですが、実際には、西洋人の先生でわざわざマレーシアで働いている方はどこか旅人感覚な印象。
「給料が高めでアジアが面白そうだから」という理由だけで来ているような方も多く、教育にあまり熱心でない方も多い印象です。(あくまでこれまでの体験や聞いたことからの主観です)
現地人の先生の方が、腰を落ち着けてじっくり教育に情熱を傾ける方が多い印象。日本の先生は手厚くて、とても丁寧。時給換算したら申し訳ないほど子供のために働いてくれている印象。
マレーシアの多民族が生活する環境特有なのかもしれませんが、「人と違うのが当たり前。一人一人違っていて良い」ということが浸透している感じがします。
5年間小学校に通っている中で、いじめが起きたことは一度もありません。意地悪をする子などは当然いますが、先生が仲介に入って解決するのも早い。
他校でのいじめの問題を聞く時は、アジアの他国の生徒や日本人同士である場合がほとんどだと感じています。
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