こんにちは!野田リエです。今回は、文化によって違う長寿祝いについてお話したいと思います。
日本では60歳の還暦祝いにはじまり、120歳の大還暦まで11の節目の年が設けられていて、私はそれを至って自然なことのように感じていました。
ところが先日、よく聞いているいくつかのアメリカのポッドキャストで、「日本の文化みたいに、長く生きることを肯定して祝うべきだ」というような発言を耳にしたんです。
そこで初めて「アメリカ文化では、長く生きることは祝うことではないのかな?」という疑問が湧きました。
そもそも、アンチエイジングの語源は「アンチ(反する)」+「エイジング(加齢)」と、文字通り「アンチ・加齢」。若くあり続けたいことや長生きを祝うことに関して、それぞれの文化の視点を調べてみました。
同じコンセプトであっても、ところ変われば見方も変わることに興味を持っていただけると嬉しいです。
複数のアメリカのポッドキャストで日本の長寿祝いに触れていたので、まるで日本の長寿を祝う習わしが世界で類をみないことのような印象を受けましたが、調べてみると、世界中に長寿祝いの文化は存在しました。
興味深いと思ったのは、多くの文化が「60」を最初の節目としていること。
フランスでは一番盛り上がる誕生日が40歳、イギリスとオランダでは50歳と、イレギュラーな文化も多少ありましたが、大半は60歳が最初のマイルストーンになっているようです。
アメリカでは60歳、または60周年を「ダイヤモンド・バースデー」や「Diamond Jubilee(ダイヤモンド・ジュビリー)」と称して、実際にダイヤモンドを贈ってお祝いします。
日本では人に対するお祝いですが、アメリカの場合は人だけでなく、企業などの「設立60周年記念」も対象になります。
実は目の当たりにしたことはなくて、リサーチして分かりました。アメリカをそこそこ知った気になっていましたが、とんでもないですね。
ただ、60以降は日本のように様々な節目の年は特にありません。日本は節目の年が決まっているだけでなく、還暦は赤、古希は紫と、年ごとにテーマカラーも決まっていて、繊細さと重きを置いている感がありますね。
それに近い文化があるのがイギリスで、50歳から10年おきに盛大に誕生日を祝い、100歳になるとエリザベス女王からメッセージカードが贈られるそうです。これは魅力的。
長く生きることを祝う一方で、「老いたくない、若くあり続けたい」というコンセプトが存在するのを不思議に感じたことってあるでしょうか。
一見、矛盾しているようにも見えますが、「年を重ねること」と「老い」は似て非なるものなんでしょうね。
これは文化というより、人としての本能というか。美容の分野でアンチエイジング製品は既に定番。わたしもアイクリームにお世話になっています。
どちらかというと、効果を実感できること以上に、使わずにはいられない気持ちが大きいです。これはメディアの影響なのか、人間としての本能なのか(笑)。
また昨年は、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスとテスラCEOのイーロン・マスクの「不老不死」技術を巡る対立が大きく報道されたりと、不老への関心は人類が行きつく不変のミッションという印象を受けます。
その渇望が、次々と大きなビジネスを生み出しているのも興味深いです。
日本は国民の平均年齢が48歳(!)という世界一の高齢社会国、であると同時に長寿国でもあります。
日本人の長寿の遺伝子は研究対象として世界で注目を集めているようですが、果たしてそれは若い世代にも受け継がれているのか気になるところです。
見た目の老いを防ぐことより、健康でいられる時間をいかに延ばせるかが課題になってきますね。わたしは健康を維持するために、適度な睡眠と運動を心がけようと改めて思いました。
皆さんは不老不死についてどう感じますか? 人生設計を含め、考えるきっかけになれば幸いです。次回もお楽しみに!
Writen by 野田リエ(アメリカ)