Aloha! アメリカハワイ州在住6年のMitsukiです。
今月、私のパートナーがめでたく初めてパイロットとしてお給料を頂ける仕事に就くことになりました。30歳からパイロットを目指し始めて早6年ほど、ここまで来るのにかかりました。
パートナーの仕事に関して聞かれる時にパイロットというと「お金がある、カッコいい」などといったイメージや言葉を頂くことが多いですが、ここまでくるのに側で歩んだ道はそんなイメージとはかけ離れた日々でした。
もちろん一緒に飛行訓練に連れて行ってもらったり、小型免許が取れた後は他の島に誕生日や旅行で連れて行ってくれたり、そして何より夢を見せてもらえたり。
悩みながら葛藤しながら挑戦する姿を間近で見せてもらえたことは、私自身が夢を追いかける上で大きな支えにもなっていたことは確かです。
彼を側で見ながら支える立場としての葛藤や気をつけていたことなどをここで綴りたいと思います。
夢を追いかけたり、キャリア変更をすると必ず不安定で先が見えない生活は避けられないと思います。何年までに免許を取得したい、そう思って行動していたとしても本当に様々な要因で計画的にいかないことはザラにあります。
パートナーの訓練がハワイで続けられるのか、もしくはアメリカ本土に移らないといけないかもしれないなどといったことがあり、時折自分自身のキャリアのコースも柔軟に考えなくてはいけませんでした。
その度に「私たちは今後どうなるんだろう?どうしたらいいだろう」とパートナーと一緒に不安に駆られたことも幾度もありました。
でもその中で、「One Step at time. とりあえず目の前のことに集中して、その時はその時向き合おう」そんな会話を幾度となくしました。
私も全く知らなかったのですが、パイロットになるための訓練を受けると、1時間数万円かかることなんてザラです。飛行訓練をするためのレンタル代やガス代、そして教官に払うお金で一回のレッスンでものすごいお金がかかります。
生活費だけでもお金がかかるハワイで、トレーニングに支払うことができるお金が揃わず、思うようにトレーニングが進まないことも。
もちろんトレーニングだけに集中することはできないので、パートナーも常に仕事をしながらの日々で、このまま燃え尽きてしまうんではないかと思ったことも多々ありました。
私自身が看護師として働き始めてからは、家計の大部分を持ち、大黒柱になる覚悟が必要でした。
その中でパートナーがお金を稼げていないことや、私の方が収入が高いことに対して引け目を感じていないかということが気になり始めました。
なのでそういった気持ちの面に対しても確認したり、お金のことにあまりピリピリなりすぎないようにすることも必要でした。
また、オタクトークに付き合うことも大切だと思います。私もパートナーの関係でパイロットと話をする機会が増えたり、飛行機関連の話題についていけるようになりました。
パイロット同士や訓練生が集まると、もちろん話題は飛行機の話題になります。最初は専門用語ばかりで分かりませんでしたが、ずっと聞いているうちに私自身も略語を覚えてきたり(笑)。
士気を上げるために、飛行機関連のドラマや映画もかなり見ました。
これまで振り返ると色々なことがありましたが、この道のりを通してパートナーシップを学ぶこととなり、相手のことをもっとよく知って、そして新しい世界を見せてもらいました。
お互いがやりたいことを我慢するのではなく、支えあいながら、それぞれの夢や目標を追求し続けられればと思います。
Written by 研谷美月(アメリカ)