Olá! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。6月18日は「ブラジル日本・移民の日」でした。
今から115年前の明治41年、ブラジルへの第1回契約移民781名を乗せた笠戸丸が、50日余りかけて6月18日の朝、サントス港第14埠頭に着岸しました。
ブラジルの日系社会ではこの日を「日本人移民の日」とし、毎年法要を行っています。115年を記念し、日系社会では様々な場所でイベントや式典が行われました。
その中で、ブラジル日本文化福祉協会(通称:文協)が主催する「文化まつり」というイベントの告知をするために、テレビ出演の依頼が来ました。
前もって組まれたプログラムもあるのでしょうが、私に連絡が来たのは本番3日前。
たまたま予定が合いていた日だったこともあり、引き受けたのは良いのですが、色々と聞かれて、その都度文章を作成して「これで大丈夫!」と思っていたのも束の間、突然プログラムが変わることに。
私にとっては有利な方へ変わったので良いけれど、機転が効かない人にとっては厳しいだろうなと思いました。
ブラジルにいると、突然、それも直前に変更などがあることは当たり前。ブラジルへ来た日本人の人たちから「今まで常識だと思っていたことが全て覆された。」という言葉をよく聞きます。
その都度焦ったり、怒ったりしていたらキリがないので、ブラジルにいると臨機応変に対応する力は自然と鍛えられていきますね。
司会者のClaudia Tenórioさん、当日一緒に出演した方々と共に
本番の日はマイクテストがあるため、早めにスタジオ入りしました。
今回、私と共に出演した津軽三味線奏者のブラジル人青年はテレビ局から2時間半も掛かる所に住んでいるので、朝5時半に家を出たそうです。
時間にルーズなイメージがあるブラジルですが、生放送なので早めに行動した方が自分にとっても相手にとっても良いことだと思います。
しかし、こちらが時間通りに到着しても、出迎えてくれる側がまだ到着してない、もしくは出掛けているというのも普通です。
ブラジルの様々な場所のステージで演奏していてよくあるのが、出番が突然早くなるか、すごく後になるか。
早くなることは滅多にないですが、出番の時間がとても遅くなり、30分以上ずれるのは普通のことだと思っています。なぜならば、本番直前なのにプログラムの変更などがあったり、遅刻をしてきたりするから。
まぁ、それでも最高な出来になるのがブラジルの舞台裏です。
ちなみに、テレビ取材の申し出があったけれど、土壇場でキャンセルになることもあるあるです。「キャンセルの連絡もなかった」という人も。大きなテレビ局なのに、ですよ。
現場にいて「キャンセルになった」と聞かされると、「せっかく準備してきたのに!」となりますが、今回のように直接スタジオでの取材だとキャンセルされることは滅多にないので安心です。
左上:振り袖について説明中。マイクテストも無事に終わり、あとは本番を待つのみ
今回出演した番組の司会者は、長年番組を持つ頭脳明晰なブラジル人女性。
そして、夫が子供の頃ファンだった女性ということがわかり、夫に「じゃあ、私と一緒にスタジオに来たらどう?」と提案。今回載せている写真の殆どは夫が撮ってくれたものです。
さて、出番が来たので決められた位置へスタンバイし、本番を迎えたのですが、司会者のClaudiaさんはとても明るく親切な方で、色々と質問をされました。
「ブラジルに来て、どう思った?」からはじまり、着物のこと、そして故郷青森県のこと、津軽三味線や津軽笛など郷土芸能のことなど、詳しくお話してくれたのは、私の弟分でもある津軽三味線奏者のブラジル人青年マテウス君です。
彼は日本のルーツは全くない非日系人なのですが、日本人より日本に詳しく、青森県津軽地方については私よりも詳しいです。マテウス君に頼りっぱなしの対談でしたが、演奏はしっかりとしましたよ。
突然の依頼でしたが、ブラジル日本移民115周年という記念すべき時に良い経験ができたと思いました。
夫も憧れ?の女性と一緒に写真が撮れて良かったと思います。これも夫がお休みでタイミングが合ったからできたことですね。
それでは、最後まで読んでくれて、Obrigada!! Até mais! Tchau!!(ありがとう!またね!)
Written by HIROMI(ブラジル)