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看護師国際サミット開催までの道のり①新しいカタチでの交流会を

2023年8月25日
研谷美月 (アメリカ)

学会と普通の交流会のその間を

ALOHA! アメリカハワイ州在住歴、今月で7年目となりましたMitsukiです。私はアメリカハワイ州で正看護師として働く傍ら、国際的に活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLightの代表としても活動しています。

前回の記事では運営として携わっている『看護師国際サミット』開催に向けて開催に向ける想い、そして初めて運営側に立ち、どう感じているかを書きました。

今回の記事では、サミットがどういう内容なのか、そして、なぜそのような形にしようと思ったのか、などについて書きたいと思います。

「ただの交流会ではなくでも、どこか堅苦しい看護学会とまでは行かないその間を」。

まず運営側が最初にこだわったのが、学会と普通の交流会のその間をとりたいということでした。

これまで運営である私たちBeLightとナースターミナルという団体では今まで何度も交流会を開催してきましたが、今回のサミットでは「今までやってきた交流会のような形では終わらせたくない」という思いがあります。

 

心に湧き上がってきたことを話せる時間を

そこからプログラムを看護学会用の領域に分けることにしました。

ただ、看護学会にあまりに近づけてしまうと、学術的でなければならない、看護研究を発表しなければならない、参加する側としてもその領域に通じていなければならない、などと全体のハードルが上がってしまうようにも感じました。

なので、どうしたらその中間のようなものにできるか、話し合いを重ねました。

そこで学会とは違って、登壇者の話を聞くけれど一方的に聞くのではなく、そこから心に湧き上がってきたことを話せる時間を十分にとれるようなスケジュール組みにすることに決定しました。

また、登壇者と聴講する側がコミュニケーションをとれるように、場を回すことがしっかりとできるようなファシリテーターも準備しています。

 

「ちょっと興味がある」から「もっと奥深く」まで

もう一つ配慮をしたことは、「どうしたらちょっと興味がある人から奥深くまで知りたいという層をカバーできるか」ということでした。

これまで配信活動やセミナー、交流会などを開催、そして参加してきて、国際看護の世界はちょっと遠い世界と思われていたり、近づきにくい、手に届かない世界と思われていることに気がつきました。

でも、グローバル化は日本でも着実に進んできているので、国際看護というものは実は別次元の世界の話ではなくなってきていると私は思います。

そこで、「国際看護師」という言葉を使うことをやめました。

国際看護師という言葉が入っていると、国際看護師ではないと人が寄り付かなくなる、そうではないのに敷居が高くなる、そんな現実があります。

多くの方が含まれるような表現の仕方を考え、名前も「看護師国際サミット」に決定しました。プログラムにも様々なステージにいる人が参加できるようにと、領域別だけではなく、キャリアパスになども含まれています。

「看護師ではないですが、参加してもいいですか?」というメッセージをいただいて、いろんな方が参加しやすいを目指した私たちの思いや工夫が届いているなと感じました。

何かをゼロから立ち上げていくことの大変さをまた味わっていますが、楽しみにしてくれている人たちのことを心に刻みながら開催まで駆け抜けたいと思います。

看護師国際サミット
https://globalnurse-summit.com/

Written by 研谷美月(アメリカ)

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