Olá!! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます!
突然ですが、先日、人生で初めて全身麻酔で手術を受けました。今は自宅療養中で、このコラムを書いています。
手術前、準備もバッチリでスムーズに事が運ぶかと思いきや、主治医曰く「ブラジルあるある」に巻き込まれました。
今回はブラジルの医療制度や保険制度についてと、そのことについても書こうと思います。「こういうこともあるんだな…」と思って読んでくださると嬉しいです。
まず、ブラジルには「公立」と「私立」の病院があります。公立は、保険無加入の人が行く病院で無料。私立は、保険加入者が行く病院。
医者たちは普段「Clínica(クリニカ)」と呼ばれる診察所で外来患者を診ていて、手術をする時はHospital(病院)で行うのがブラジルの医療機関システム。
検査等は、主治医に何を検査するのか記入してもらい、専門ラボラトリーに直接出向きます。
外来予約をして検査の書類を受け取り、別の日に検査の予約をして行くのは二度手間だと思っていましたが、近頃ではメッセンジャーアプリやWhatsAppでやりとりをして、検査書をバイク便で自宅に送ってもらえるようになりました。
検査結果フィルムやデータはネットで確認、主治医に送信すれば完了です。オリジナルのデータはラボラトリーによりますが、自宅に送ってもらうこともできます。
手術当日はオリジナルを持っていかなくてはいけないので、保管しておかなくてはいけません。
よくお世話になっている病院のラウンジ
ブラジルでは基本的に、自分の主治医が所属している病院で手術を受けます。私は保険に加入しているので、私立病院で手術を受けました。
手術をする病院は医者によりますが、数ヶ所の病院に所属して手術を行う人も多く、各病院に担当のオペチームがいます。
救急の場合は、主治医がいない場合、その病院に所属している医者が受け持ちます。これは保険のランクで病院と医者のランクが変わります。
医者のランクといえば、「怪我をした人を救急で私立病院に連れていったら、『支払う金額によって医者のランクが変わるけど、どうしますか?』と言われ、唖然とした」という話を日本人駐在員の方から聞いた時は驚きました。
私の夫は数ヶ月前に同病院で救急で運ばれ、緊急手術をしたのですが、「腕が良いと言われている凄く有名な先生だった。ラッキーだ」と言っていました。
自分の体を預けるわけだから、腕の良い先生の方が良いけど、ルーレットのようだなと思いました。
では、保険無加入の人が行く公立病院はどうなのかというと、待っている人が多く、最悪の場合死に至ることもあり、院内では亡くなった人がその場に放置されていると聞いています。
良い医者に当たったらラッキーだけど、相性が悪い医者に当たると、また良い医者に出会うまで待たないといけないそうです。
それなら、待たなくても良いように保険に入った方が良いのではないかと思いますが、「保険料が高くて払えない。無料の公立病院があるんだから保険に入らなくても大丈夫!」と一部のブラジル人達は言います。
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