LaLaport Bukit Bintang City Centre(ららぽーと)
2024年あけましておめでとうございます。5年以上冬に帰国していないので、すっかり寒さを忘れている今日この頃です。
クリスマス前に子供の学校がホリデーになるとすぐ、10年住んだジョホールバルからクアラルンプールに引っ越してきました。家も片付き、生活も落ち着いて、1週間経ってお正月になりました。
マレーシアでは、1月1日はニューイヤーということで盛り上がりはしますが、祝日は1日だけ。さらに今年は5つの州で、1月1日であっても祝日ではなく、通常の日となっています。
というのも、マレーシア人を構成する主な3つの民族にとって、お正月やそれに匹敵するお祝いの日は、1月1日ではないからです。
お正月に匹敵する日は、マレー系にとってはイスラム教のハリラヤ、中華系にとっては旧正月、インド系にとってはディーパバリ、と異なる月日。これら3つのお祝いは、毎年1週間ほどにわたって盛大に行われます。
クリスマスのショッピングモールの飾り付けは年々盛大になっていますが、この1月1日のお祝いは、優先順位でいうと5番目くらいのお祝い。
カウントダウンパーティーが開催されたり、花火が打ち上がったりはしますが、その後はすぐに日常に戻ります。
スーパー「Village Grocer」のお寿司売り場
そんなマレーシアでも、日本人はやっぱり日本らしいお正月を過ごしたい。日本のお正月を感じるためには、食と飾り付けが重要でしょう。
クアラルンプールには日本人経営の和食屋さんも多いので、おせち料理の予約販売もできます。
KLCCの伊勢丹に行くと、蒲鉾や栗きんとんなど、自分で盛り付けるおせちセットの販売もありました。
おもちや和牛やお寿司などは、今では販売しているところがたくさんあります。
ららぽーとでは、日本式のお正月フェスティバルを行っていて、鳥居やだるま、鏡餅の飾りがされていました。
「大晦日は紅白歌合戦を観たい」という方は、日本のテレビが見られるホテルに宿泊して年越しをすることもできます。
また、クアラルンプールには、マレーシアにいながらお詣りをしたり、おみくじを引いたり、お守りを購入することもできる場所があります。それを知り、元旦に初詣に行ってきました。
「出雲大社マレーシア講社(Izumo Oyashiro Malaysia) 」は、2010年3月にマレーシア、クアラルンプールに設立されました。
大元の島根県出雲市大社町にある出雲大社のはじまりの正確な時期はわかりませんが、700年代にはすでに日本神話に記載がある、最も歴史のある神社で、毎年660万人もの観光客が来るそうです。
祭神は、日本神話に登場する日本国を創った神様とされる「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」です。
マレーシア講社は、クアラルンプール中心地から高速道路で30分ほどのコンドミニアム内にあり、友人の家に行くかのように、入り口のガードハウスで訪問先を伝え、入場します。
コンドミニアム入り口横の小さな部屋に入り、お参りをしました。賽銭箱にマレーシアのお金が入っているのがなんだか面白い図です。
古いお札を納める返納箱もあり、おみくじをしばりつける場所もあり、普通に神社に行く感覚をマレーシアで体験できるのは嬉しかったです。多くの日本人が、次から次へと来ていました。
1年のはじまりに初詣ができて、いい年になりそうです。2024年も皆様にとって素晴らしい年になりますように。
【出雲大社マレーシア講社(Izumo Oyashiro Malaysia) 】
WEB: http://www.izumo-malaysia.com/
Address: No.5-00-4,Saujana Villa, Saujana Resort, Seksyen U2, 40150 Shah Alam, Selangor, Malaysia
Written by 土屋 芳子(マレーシア)