企画実行係のこのえさんとイベントに参加してくれた友人マルタ、ギオルギ、マリ
გამარჯობა !!(ガマルジョバ!)こんにちは、ナミです。先日、私が住んでいるジョージアの地方都市クタイシで、「漢字ワークショップ」を企画・開催しました!
といっても、告知もごくごく最低限。ひっそりこっそり開催してみました。
私自身、こういうイベントに参加した経験は少ないので勝手が分かりませんし、ましてや海外で行うなんて初めてのこと。万が一大きなトラブルが起きたら対応できません。
「チャレンジは恐れず!でも、リトル by リトル(少しずつ)」が成功の鉄則。知り合いを中心に、3〜5人くらい来てくれたら大成功かなという感覚で開催しました。
フェイスブックにイベント用アカウントを作成し、イベントを作成。そして自分のタイムラインに「イベント開催してみるよ!」とシェア投稿。
「さあ、どういう反応をされるのかな…?」と思っていたら、その日か翌日には知らない人が「いいね」やシェアをしてくれました。ジョージア人が主催している日本好きグループの人のようです。
ジョージア人は老若男女問わず、SNS大好きな人がとても多いです。ジョージアの人口は370万人程度。横浜市くらいの人口で、国としてはとても小さい国で、情報をシェアし合う、助け合うという行為が当たり前のこととして行われています。
子供の学校のママ友さんも反応してくれて、学校のお迎えで会った時に「何をやるの!?」とぐいぐい質問してくれて驚きました。普段は挨拶程度しかしない仲なので、話題のきっかけができました!
Facebookでイベントページを作成&告知しました
漢字ワークショップは、「自分の名前を漢字にしてみよう!」という内容。
例えば、ジョージア人女性は「マリ」という名前の人が多いのですが、真理、麻里…と色々な漢字で表現できますよね。
漢字の意味を伝えて選んでもらい、自分で書けるよう練習。その後、筆で書道のように書いてみようというワークショップです。
ちなみに、私は字がめちゃくちゃ下手です。「よくその字で書道イベントなんて開こうと思ったね…」と思われるレベルですが、そんなこと気にしていたら何もできません!
少なくともジョージア人よりは漢字は書けますし、テーブル・紙・ペン・筆があればできる書道は、初イベントとしては最適なのです。
イベントを開くことの一番の目的は、「日本に興味がある人が一体どれくらいいるのか?」という調査。私たちは出会いを求めてイベントを企画しました。
ジョージア人は日本人に対してとても好意的で本当に暮らしやすいのですが、もう一歩突っ込んで「めちゃくちゃ日本が好きなんだよ!」とか「日本語話せるよ!」なんていうジョージア人に出会えたら、それだけでイベントを開催した意味があると思いませんか?
当日、たくさんの人たちが来てくれました!
当日は、10人以上の人たちが来てくれてビックリ!他にも、メキシコ人の友達、ロシア人の友達も!ジョージアあるあるで、「行く」と言っても実際に来ないということはよくありますが、まったくの杞憂でした。
今回のワークショップは、1人5ラリ(約280円)で有料イベントとしました。これは本当にすごいことです。
通常、外国人がお金を稼ぐ行為は就労ビザが必要です。つまり、その国に対して「お金を稼がせてください」と願い出て、許可された人のみがお金を稼ぐことができます。
国によって難易度は異なりますが、ビザを取るのは簡単なことではありませんし、高額なビザ取得費用や資本金が必要なことが多いです。就労ビザなしでお金を稼ぐと不法就労という犯罪行為になります。
しかし、ジョージアは簡単な申請や手続きのみで外国人が就労できるという、世界的に見ても稀有な国なのです。
今回イベントを開催した場所は、私達がジョージアで購入したガレージハウスです。物件によってできる業種に違いはありますが、それも非常にシンプル。
この物件はレストランなど飲食業はNGですが、料理教室・物販・ワークショップ・宿泊業はOK。保健所のような場所に許可をもらったり、事前に営業許可を申請する必要もありません。
「稼いだら納税申告する」ただそれだけの非常にシンプルな構造です。
日本で起業・開業したことある人は分かると思うのですが、日本では開業届に始まり、毎年の確定申告に時間と手間を取られます。ジョージアは納税申告もとてもシンプルで無駄がありません。とても本質的なのです。
ちらし寿司、巻き寿司、てりやきチキン!ワインはギオルギの実家で作ったホームメイドワイン
『思考は現実化する』で世界的に有名な成功哲学の祖、ナポレオン・ヒルが言ったように、イメージすると現実化します。
「めちゃくちゃ日本が大好きで、あわよくば日本語が話せるジョージア人と出会えたらラッキー」なんて都合の良いことを考えていましたが、まさにそういう人物がイベントに参加してくれました。それも一番最初のゲストとして!
日本人より日本人みたいな物腰の彼は医大生。とてもきれいな日本語を扱い、インターン生として日本の病院に勤務するようエントリー中だそうです。
普段は首都トビリシに暮らして大学に通っていますが、実家がクタイシでたまたまこの日は実家に帰っていたとのこと。
お互いの連絡先を交換し、後日自宅に招いて一緒に夕食を食べました。普段から料理が好きとのことで、料理も手伝ってもらいました。
ワークショップを開催するのは勇気が必要でしたが、やってみて良かったです!ママ友さんたちとの距離もグッと近くなりました。
今後も定期的かつ小規模にワークショップを開催したいと計画中。おにぎり作りや日本食など、料理系に挑戦したいです。
私は料理が苦手なので企画と告知を担当、一緒に暮らしてるシェアメイトが料理上手なので実行部分は彼らに丸投げです!
ジョージア人の味覚に日本食は合うか?どういう味が好み?などリサーチにもなるので将来的には「ジョージアに移住して飲食店を開きたい」という方に数字をお渡ししたいな、なんて考えています。
それではまた、次回のコラムをお楽しみに!ნახვამდის(ナッホァンディス/さよなら! )
Written by 宮下なみ子(ジョージア)