アプリコット色に染まる世界一美しい砂漠「ナミブ砂漠」
アフリカのルワンダに住んでいる竹田あすかです。
今回は大自然が好きな方必見。私が実際に訪れ、心から感動したアフリカの大自然スポットを2回に渡ってご紹介します。
アフリカの砂漠と聞いたら思い浮かべるのは、やはりサハラ砂漠でしょうか。
ですが今回ご紹介したいのは、アフリカ大陸南西部に位置する国、ナミビアにある「ナミブ砂漠」です。
なかでもナミブ砂海と呼ばれる一帯は、アプリコット色の砂でできた、山のように高い砂丘がうねるようにいくつも連なり、その特異な自然美から世界一美しい砂漠とも言われています。
ナミブ砂漠の砂は、海岸から内陸に運ばれてくる間に含まれる鉄分が酸化して赤くなるのだそうです。
私はこの世界一美しい砂丘をこの目で見たくてルワンダから訪れましたが、日本からも観光客の方が結構いらしていてびっくり!でも、それだけの距離を越えて見に来る価値ありです。
私が一番感動したのは、夕日が沈む時間帯と朝日が昇る時間帯です。アプリコット色の砂丘は、さらに深みを増し、「ここは地球なんだよね?」と疑いたくなるほど美しい景色を見せてくれます。
また、瞬く星空にも心を奪われました。キャンプサイトに泊まったのですが、砂丘に囲まれているため、夜は街や家の明かりが一切ありません。そのため、星達の輝きが強く、本当に綺麗な星空を眺めることができます。
満月の夜にかかる虹「ルナレインボー」
月明かりに照らされて浮かぶ、夜の虹を見れるなら見てみたいと思いませんか?
アフリカの南部、ザンビアとジンバブエにまたがる世界三大瀑布の一つ、「ビクトリアフォールズ(ビクトリアの滝)」で見ることができます。
古くから現地の言葉で「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴轟く水煙)」とも呼ばれているほどで、最大の水量を誇ります。
「ルナ・レインボー」は、滝の水量が多い2月頃から7月頃の満月の夜と、その前後1〜2日間という限られた条件で見ることができる神秘的な現象です。
実際に夜空に浮かぶ虹を目にしたときは、心が震えるほど感動しました。絵本にしか出てこないような素敵な場所があるなんて夢にも思いませんでした。
写真で見るよりも何倍も神秘的で美しいルナレインボー。是非実際に行って見てほしい景色です。昼間に見るビクトリアの滝ももちろん圧巻です。
今回はザンビア側で見たのですが、また見る機会があったらジンバブエ側からも是非見てみたいものです。
ジンバブエは石と関りが深い
続いては、アフリカ大陸南部に位置するジンバブエにある、巨大な”石”と眼下に広がる絶景のご紹介です。
国名である「ジンバブエ」はショナ語で「石の家」という意味で、国内にあるグレート・ジンバブエ遺跡に由来しています。それほどジンバブエは石と関りが深い国なんです。
マトボの丘群は、花崗岩質の小丘群と木々に覆われた渓谷からなる地域で、2003年には世界遺産にも登録されています。20億年以上前に花崗岩が地表に押し出されて作られた丘で、「マトボ」は「はげ頭」を意味します。
見どころはいくつかあるのですが、私が感動したのはマトボの丘群を一望できる「The World’s View」と呼ばれる丘。そこで二回も感動させてもらいました。
まず感動させられたのは、沢山の巨石と何千年もの時をかけて形成されたバランシングロック。
絶妙なバランスで重なり合っている巨石があり、「自然にこんな物が丘の上にできるものなのか!」と信じがたいほどに見応えがありました。その景色は異世界に来たような錯覚さえ起こします。
そして、その丘の頂上付近で第二の感動です。「精霊の丘」という意味がある、この丘からの見晴らしは圧巻でした。
自然に形成されたとは思えない、大きな大きな石のそばから360度見渡せる広大なサバンナ。景色も雰囲気もこれまで見たことない絶景で、一緒にいた夫はゲームの中の世界みたいだと言っていました。
もともと行く予定にはなかった「マトボの丘群」。たまたま一日予定が空いていたので訪ねてみた先での偶然の素敵な出会いは、最高の感動をくれました。
以上、ルナレインボーとナミブ砂漠、マトボの丘群をお伝えしました。気になるスポットはありましたか?次回もまだまだ感動する大自然のスポットをご紹介するのでお楽しみに。
参考:https://worldheritagesite.xyz/matobo-hills/
Written by 竹田あすか(ルワンダ)