オランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)に合格！私のオランダ語勉強法

オランダ生活5年目、市民化試験に挑戦

オランダ生活も6年が経ち、ようやくオランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)の全ての科目に合格することができました。

こんなにも時間がかかってしまったのは、試験がすごく難しいからというわけではありません。レベルで言えば、「A2」と、移民として生活するために最低限のレベルです。

私は数年の予定でオランダに来て、英語がほぼ通じるコミュニティーの中で生活していたので、オランダ語ができなくても困ることはほとんどありませんでした。

たまに英語が通じず困ることがあっても誰かが助けてくれますし、オランダ語がマイナー言語なこともあって、学習するモチベーションが見つけられずにいました。

ですが、気が付けばオランダ生活も5年に差し掛かかり、ローカル生活により深く入っていくにはオランダ語が不可欠なことも実感していました。

オランダ語の学習はマイペースに続けていましたが、下手なオランダ語には英語で返事が来る社会。なかなか進歩が実感しづらく、腰を据えて取り組めずにあっという間に5年。

オランダ移住の5年というのは、一つの区切りです。合法的に5年間オランダに住むと、市民権や永住権が申請できるようになるからです。それを目的に移住する人もいるほど。

私も「このままではいけない」と、ようやく重い腰を上げたのでした。

試験科目や試験情報

DUOのWebサイト（英語ページ）

いざ試験を受けると決めたら、何から取り掛かればよいのでしょうか？まずは試験に関する情報の確認をすることをおすすめします。

統合化試験に関しての情報は、こちらのサイトにすべてあります。内容、過去問、申込み、結果確認までできますし、英語ページもあるのでとても親切です。

試験の申込みや結果確認には、DigiDの登録が必要なので事前に済ませておいてください。

試験の内容ですが、まず2017年10月1日以降に統合プロセスを開始する人は、「参加表明(Participatieverklaring)」を在住地の役所に登録し、書類に署名する必要があります。

試験科目は、「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」「オランダ社会の知識」の5科目、さらに「オランダの労働市場へのオリエンテーション(ONA)」があり、受験料は1科目につき40〜60ユーロ程度です。

私は2015年にオランダに来ているので、「参加表明」なしの5科目の試験とONAでした。ですが、オランダで就労しているため、ONAは免除となりました。（申請はこちらから）

ONAは課題提出と面接、もしくは64時間のコース受講なので、免除申請できる方は絶対にした方がいいと思います。

マイペースに実力が付いた私の学習方法

市場でのコミュニケーションは学習のチャンス

私はオランダ生活2年が経った頃から、A0〜A1レベルのコースに通い始めました。インターナショナルスクールの親向けレッスンに参加し、オランダ語のアルファベットや数字、簡単な質問や自己紹介などができるようになりました。

会社では結構偉いと思われるいい歳をした大人たちが、誕生日順に並んだり、名前を使ったゲームで子供のようにはしゃいでいたのはいい思い出です。語学クラスあるあるでしょうか？

3ヶ月ほどでA1のコースを終えた私は、そのままA2コースに上がればよかったのですが、宿題が結構きつかったのと、オランダ内での引っ越しもあり、しばらくコースには通いませんでした。

その間は、街での勉強です！オランダ人は外国人に対しては英語を話したいので、下手なオランダ語で話しかけると英語で返ってくるのですが、負けずにさらにオランダ語で返してがんばりました。

そうしていたら、カフェでの注文くらいはオランダ語だけでできるように。あとは、ラジオでしょうか。結構車に乗るので、オランダ語の番組を聴くようにしていると、少しずつ聞き取れる情報が増えてきたようです。

政治や経済などは難しいですが、天気予報や交通情報、広告は同じような内容が多いので聞き取りやすいです。シンプルな言葉が何度も繰り返されるので、そのうちマネできるくらいになったらしめたもの。

あと買い物は絶好の学習の場です。スーパーのチラシはしっかりチェックし、商品名や割引内容などを確認します。市場に行けば、お店の人に積極的に話しかけます。

私が「1 en 1 gratis(1つ買えば1つ無料)」「voordeel(割引)」「zegel(スティッカー)」など、生活密着の単語ばかりよく知っているのでオランダ人には少し笑われてしまいますが、コミュニケーションのきっかけになります。

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