シンガポールとの国境がある街、マレーシアのジョホールバル在住の土屋芳子です。私の住む街からシンガポールへは、双方の国のイミグレーションの間にある1kmの長さの橋を渡るだけ。
平日にはマレーシアからシンガポールへ通勤で、週末にはレジャーのために行き来する人々でたくさんの人が通り、渋滞がひどい時には、この1kmを通過するのに3時間かかることもあるくらいでした。
コロナで国境が閉鎖され、ガランと誰も渡らない橋の状態が2年以上続き、近いのに遠いシンガポールでしたが、5月1日からついに国境が開きました!
陸路で国境を渡る人は、ワクチンさえ完了していれば、コロナの検査等は必要ありません。週末にはマレーシアに来るシンガポーリアンの車で渋滞するようになり、市内の名店なども行列ができ、街に活気が戻ってきました。
シンガポール人はマレーシアに物価の安さを楽しみに来ますが、私たちマレーシアに住む日本人は、シンガポールに渡るのは都会の洗練さを楽しむため。
おいしい本格的な日本食やうなぎを食べに行く人、久しぶりにマーライオンを見に行く人、マリーナベイサンズやガーデンバイザベイのシンガポールの象徴の建物を見に行く人などそれぞれ。
我が家もジョホールバルにはない美術館を楽しんだり、大好きなTWGや以前記事を書いたアトラスにお茶をしに行ったりしています。
先日の連休には、美しいデザイナーズホテルを発見したので宿泊してみました。ここが異国情緒あふれる空間で、とても素晴らしかったのでお伝えしたいと思います。
ザ・ヴァガボンド・クラブは、全42部屋とレストランとバーが併設されたラウンジで成り立つ、小さなホテルです。
場所はリトルインディアの東側。周囲にはローカルレストランや飲茶レストラン、ホーカーセンター、マッサージ屋さんなどがたくさんあり、散策するのにとても便利な場所。
昔ながらのカラフルなタイルが貼られた可愛らしい建物が並び、シンガポールの異国情緒を感じるのにぴったりな場所。1950年に建てられたアールデコ調の建物を利用して改装した、パリ風のデザインブティックホテル。
デザイナーは建築ダイジェストの2014年トップ100デザイナーの一人、フランス人建築家・デザイナーのジャック・ガルシア。
ブルネイの王様のアパートを設計し、ベルサイユ宮殿の修復のアドバイスなどもしている彼にとって、ザ・ヴァガボンド・クラブは初のアジアのプロジェクト。
まず入口のドアを開けると、フロントスペース。レトロなパリのサロン風の空間。実物大の真鍮製のサイを模ったレセプションデスクがゲストを迎えます。
ラウンジレストランやバーにもある、真鍮製のガジュマルの枝は天井まで伸びており、これはラージャスターン王族のために甲冑職人が製作した美術品とのこと。
エレベーターの両側には2メートル大の象。エレベーター内部にはテレビ画面があり、ずっと見ていたくなるようなキッチュな映像が流れています。
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