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バレンタインは誰のもの?エクアドル在住「元婚活女子」からのアドバイス

2023年1月30日
マットン美貴子 (エクアドル)

誰かに「愛されない」とだめなの?

まもなくやってくる、2月14日のバレンタインデー。海外では男性が女性をもてなすのが主流のバレンタイン。

エクアドルではバレンタインデー(El Día de San Valentín)は、カップルだけのものでなく、愛と友情を祝う日(El Día de amor y la amistad)とも言われていて、カップル間のみならず友人同志でプレゼントを送り合うこともあるという。

国によって過ごし方も様々だと思うので、国際結婚または国際恋愛中の人は、パートナーの出身地や考え方によって独特の過ごし方をしているのかもしれない。

さて、今回は「バレンタイン」にちなんで、私の長い婚活の経験を元に、愛や婚活やリレーションシップについて書いてみようと思う。

結婚に興味のない人や人生の伴侶とすぐに出会えた人、恋愛に興味のない人もいると思うが、「こういう人もいるのね」とご笑覧いただきたい。

最近、弁護士志望の20代アメリカ人女性と話す機会があった。共通知人である40代半ばの独身女性の話になり、「ああなったらどうしよう。半年間だれもデートに誘ってくれない」とこぼしているのを聞いて驚いた。

話題に上がった女性は経済的にも自立しており、旅行とグルメとペットを愛し、その存在で周りを明るくする素敵な女性だ。そして、目の前にいる彼女は高収入の職業に就くために邁進している若い女性。

世界的にジェンダーの平等や生き方の多様性に寛容になりつつあるこのご時世に、キャリア志向のアメリカ人女性でも、「誰にも愛されない」不安を感じるのかと驚いた。

 

「探せば探すほど相手は見つからない」悪循環

40歳過ぎの女性が経済的・社会的に成功していても、「独身」というだけで若い人のロールモデルにはなれないのか?

それどころか、若者に「不安」を与える存在になっていることを残念に思い、そして腹が立った。なぜなら私自身が、つい最近までその立場にいたから。

私は20代には全く結婚に興味がなく、海外生活に憧れてワーホリに飛び出し、30代で婚活を始めた。

デート相手は途切れなかったので、良い相手がいればすぐに結婚できると思っていたが、全くうまくいかなかった。

ネット婚活、知人からの紹介、もはや偶然とは言えない偶然の出会いを求めて、同じく婚活中の友人とカフェで張り込みするなど色々やった。恋愛コーチや占い師にもお世話になった。

そうこうしているうちに、友人はほぼ結婚し、残っているのは私くらいになった。

振ったり振られたり、音信不通になったりのデートが何回も続くと心も疲弊していき、「わたしを愛してくれる人が必要だ!」と深く強く思っていた。そういう日々が7~8年ほど続いた(長いっ)。

 

やりたいことをやり始めたら、道が開けた

長々とした血まみれ婚活が続き、もはや自らを婚活「女子」と呼べなくなった年齢に差し掛かった頃、マンションを購入した。

あの頃は「独身女性がペットやマンションを買ったら終わり」という風潮があり躊躇していたが、婚活を脇に置いて思い切って自分のやりたかったことをやってみると、自分の人生を舵取りしている自信と充実感が生まれた。

その数か月後に転職し、その後一年は慣れるのに必死でパートナーを探すことはもはや重要ではなくなり、いつのまにか静かに婚活リタイヤをしていた。

転職後、生活が安定してきた頃にはペットを迎えた。マンション購入以外にもずっと実現したかったことの一つだ。

仕事をしながらの飼い犬の世話は大変だったけど、必然的に犬と私の間には信頼関係が生まれ、私は犬に愛情を注ぐようになった。

時間があれば自宅で犬とべったり過ごし、「こういう生き方も悪くないな。わたしにはこっちがあってるかも」と思いながら過ごしていた。

今振り返ると、周りが何と言おうが好きなことをすればよかったと思う。

世間の目を気にして「婚活も成果が出ないし、好きなこともできない」と自分で勝手に思い込み、不幸な自分を憐れんでいた。

自分でできる「やりたいこと」はさっさとやって、自分を楽しませて自信をつける糧にすればよかったのだ。

もし、人目が気になって好きなことができないと悶々としている人がいたら、思い切って一歩踏み出してほしい。自分で自分を満たすことに遠慮は不要だ。

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