イギリスでは、子どもたちも楽しくボランティア活動に参加できるような工夫がされています。
例えば、学校の修繕費用や学校が支持する慈善団体に寄付金が必要な場合、子どもたちは持ち寄った(実際は親が用意するんですが)ケーキを保護者に販売したり、ディスコパーティなどを放課後に開いて、その参加費用として資金集めをします。
このようにしてイギリスの子どもたちは、「なんためにお金を集めるのか」「どうやったらお金を集められるのか」を幼い時から体験しつつ、学んでいるようです。
学生が高等教育に進む際、学校の成績だけではなく、今までどのようなボランティアに参加し、社会貢献をしてきたかを見られることもあるとか。
また、全国規模では一年に一回、世界中の子どもの貧困の根絶を目的としたチャリティ祭り「レッド・ノーズ・デイ」が開かれ、その様子が一日中テレビ中継されます。
このレッド・ノーズ・デーにはイギリスの大企業からセレブまでがスポンサーになり、イベント企画などの工夫をこらして、人々を楽しませながら資金集めを行います。
チャリティの基盤となるボランティア精神は、イギリスでは子どもから大人まで「楽しくやる」ことで、長く支えられているんですね。
古びたものばかりが置いてあるお店は、チャリティショップがなんたるかを知らない人にとって少し入りづらい印象があるかもしれません。
確かにかなり庶民的なお買い物スポットですし、売っているものはほぼ中古品ばかり。
でも、その存在意義や社会に与える影響の大きさを思い出し、その上お気に入りの掘り出し物が見つかったら、なかなか良い気分になりませんか?
元スパイスガールズのビクトリア・ベッカムだって、チャリティショップでお買い物するという噂なんですよ。
また、チャリティショップを通して慈善団体に貢献できる方法は、「寄付する」ことと「購入する」ことだけではありません。
「ボランティアとして店で働く」こともできるんです。
イギリスでボランティアをしてみたいけど、何から始めたらいいかわからない人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。社会貢献しつつ、リアルでコアなイギリスを見られること間違いなしです。
Written by ハリガン敬子(イギリス)
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