前回のコラムでは、パリで初めて就職、五つ星ホテルに就職してから、その後スキルアップして、エアラインに転職、大幅収入アップに成功したストーリーを書きました。
今回は、フランス系エアラインで面接を受けた際に、得意なはずの英語で自信をなくしてしまったことについて書きたいと思います。
渡仏する前に6年ほどアメリカ系エアラインでの勤務経験があり、機内通訳として日本、アメリカ路線に毎週のように乗務していました。
アメリカ人の同僚、アメリカ人、他の国籍のお客様の対応を英語でしてきたので、英語でのコミュニケーションは得意でした。
自信があった英語なのですが、フランス系エアラインで面接を受けた時、思い切り自信をなくしてしまいました。実は、得意だった英語なのですが、試験官の言っていることが分からず困りました。
面接官は、日本人、フランス人の二人で、日本語、英語、フランス語での面接になりました。質問されそうなことは準備していたのですが、ある質問に関しては一度聞き直しましたが、それでも理解できなかったのです。
よくフランス人は、英語のフレーズにフランス語の単語を入れて話す方がいます。
もしくは、北米でよく使うイディオムでない語彙が使われたのか今では定かではないのですが、ネイティブではない方の話す英語には要注意です。
また、アメリカ人との面接スタイルとは違い、面接している最中もボールのキャッチボールというよりは、評価項目にチェックしていたのか、下をほとんど向きながら必死に私の言うこと書き留めている感じでした。
私は短大では英語を専攻していましたし、その後20歳でワーキングホリデービザを取得し、渡加しました。
ワーホリ中は、英語の勉強の他、ボランティアや飲食系のファーストフード店でのアルバイト経験もすることができましたし、その後専門学校でツーリズムを勉強し、ディプロマも取得しました。
かなり英語には慣れていたにもかかわらず、面接で答えに戸惑うことは予想していても、相手の言ってることがわからないことがあるとは、全く予想もしていなかったのでかなりショックでした。
この経験から、どこで就職したいかによって、英語のリスニング対策をしておいた方がいいなと思いました。
私は、ネイティブの英語にしか慣れていなかったのです。フランス人が話す英語、フランス語訛りを聞くのは面接の時が初めての経験でした。
今は乗務でインドにも時々行きますが、インド訛りの英語も理解するのはかなり苦労しています。
世界共通言語の英語とはいえ、就職したい国、働きたい会社がどこの国との取引があるかにもより、コミュニケーション、リスニング力のアップ、訛りの対応なども考えた方がいいと思います。
英語の教材というと英語圏の国のネイティブによるものが一般的ですが、今はYoutubeなどで探してみると色んな英語を聴くことができます。
英語だけでなく、文化の違いなどにも気づくことができ興味深いですよ。それでは、次回もお楽しみに!
Written by YACHI(フランス)