こんにちは!野田リエです。わたしたちは、日々さまざまな選択をしていますよね。家や車などの大きな買い物からごはんのおかず、家族や友人とのコミュニケーション。
あなたという存在は唯一無二ですから、望もうが望むまいが、次の行動を選択をしなければどうにもなりません。
そんな選択の多くは無意識のうちにしているわけですが、ふとした時に「あの時の選択は、正しかったのかな」と思ったことって、ありませんか?
その時の状況や気持ちの状態であることを決めたものの、後になってそれで良かったのか疑問に感じたり後悔したこと、わたしは何度もありました。
でも、働き始めて「機会コスト」を意識するようになると、公私ともに自分の選択に自信が持てるようになったんです。
今回は、ビジネスで用いられる「機会コスト」と呼ばれる概念を日常で活用する方法についてご紹介したいと思います。
ビジネスとは言え、堅苦しいものでは決してないので、楽な気持ちで読んでいただければ幸いです。
「機会コスト(opportunity cost)」とは、「機会費用」「オポチュニティーコスト」とも呼ばれますが、文字通り、その機会もしくは選択をしたことで発生する費用です。公式で表すと、次のように表すことができます:
「機会費用 = (選択をして失われたもの)/(選択をして得たもの)」
ざっくり言ってしまうと、何かを選択すれば何かを失う。タダなものは何もないということです。経済的な場面では金額で表しますが、このコンセプトを必ずしもお金で考える必要はありません。
日常的なケースには、時間や感情的なものをコストに当てはめて考えると、見えてくるものがあります。
例えば、12月のホリデーシーズンにあなたは誰かへ贈るクリスマスプレゼントを考えているとしましょう。プレゼントと言うと、その品物にかかる費用がすべてのように感じますが、実はそれだけではありませんよね。
先ほどの公式に当てはめてみると、下のように考えることができます。
(プレゼントを贈る) = (あなたが支払う金額)/(ギフトを受け取った人の反応)
あなたは相手が欲しいものを知っていますが、その品物の値段はあなたの予算を上回るものだったとします。
その時、あなたが支払う金額がプレゼントの価値を決めるすべてでしょうか?
値段が高いほど良いプレゼントとは、一概に言えないはずです。プレゼントを受け取った人の反応なり気持ちも関係してきます。
それを目にした時、あなたは自分のプレゼントチョイスは正しかったと感じられるか?価格だけでは決められないプレゼントの実際の価値を書き出すと、わかりやすくなると思います。
一般的に、わたしたちは得ることよりも失うことに恐怖や居心地の悪さを感じるものです。
「安い(失うものが少ない)」と感じると、得をした気持ちになりますし、「高い(損失が大きい)」と感じれば、慎重になります。
けれど前述の例からわかるように、ギフトを受け取った人が喜びや感謝なり、あなたの期待していた反応をすればするほど、あなたが支払った金額(損失)はどんどん小さくなります。
そうすると、あなたは「このプレゼントにして良かった!」と、その品物を得るために支払った金額を損失とは思わないでしょう。
逆に、全然喜んでもらえなかったりのマイナス反応なら、そのプレゼントは支払った金額以上に高い買い物だったことになりますよね。
物事は損得だけで計れるものではありませんが、見えない取引は何事にも必ずあるものです。
普段、失うことへ向けられがちな意識を「失うことで得られるもの」へ向けるきっかけとして活用すると、気づかなかったチャンスに気づけるはずですよ!
後悔する選択をしないためにも、「機会コスト」を活用してみませんか?
わたしはキャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)