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話題のメキシコ・トゥルムでお一人様アドベンチャー①

2024年2月12日
野田リエ (アメリカ)

トゥルムをレンタサイクルで探索中に出くわしたちょっと不気味なウサギ

トゥルムでおひとりさまリゾートならぬアドベンチャー

こんにちは!野田リエです。今回は、昨年末に訪れたメキシコの人気リゾート地「トゥルム(Tulum)」への旅についてお話したいと思います。

カンクン(Cancún)、プエルトバジャルタ(Puerto Vallarta)に並ぶ有名なリゾート地なので、ネットやSNSでご存知の方も多いかもしれません。

メキシコのビーチリゾートといえば、青い空と美しいビーチ。サマードレスかビキニを着て、テキーラで乾杯のようなイメージがあるでしょうか?

わたしのトゥルム旅は低予算とマイペースを軸に、パッケージツアーの参加はせずに、レンタサイクルと徒歩で探索しました。

その結果、どういう因果か、強化合宿のような予想を越えたアドベンチャーに。

そんなオーガニックなトゥルム旅行記を楽しんでいただければ幸いです。

 

思い付きでぶらりひとり旅へ

キレイな空!と思っていたら、数分も経たないうちにスコールが降りだしたのでした

「そうだ、トゥルムに行ってみよう」。

クリスマス休暇をどこで過ごそうか考えあぐねていた秋の終わり、クレジットカード会社の旅行割引キャンペーンの広告が目に入りました。

「体よく釣られるのもなぁ」と思いつつ、割引対象の渡航先のリストにあったトゥルムの文字に惹かれるものを感じ、軽く調べてみると、さらに興味が湧きました。

決め手はやはり、Ahau Tulum Sculpture Parkの「Ven a La Luz(Come Into the Light)」。

インスタグラマーに大人気というのも頷けるオーラのある佇まいを目にした時、直感で「これは行っとかないと!」と心が決まりました。

旅の目的はあくまでゆったりひとり時間を過ごすこと。

とりあえず飛行機と宿の手配だけ済ませ、「後はおいおい考えればいいや」と予定をきっちり立てなかったのですが、これがのちのアドベンチャーに繋がるのでした。

 

カンクン到着早々からハプニング!

2018年よりトゥルムに展示されている彫刻「Ven a La Luz(Come Into the Light)」

トゥルムへの交通手段はいくつかありますが、わたしはカンクン国際空港から相乗りシャトルを使って行きました。

空港から出ている長距離バス(Ado)を利用した方が費用は断然安かったのですが(2023年12月時点で4000円程度)、カンクンからトゥルムへは2時間ほどかかる上に、夕方到着の便だったので、街に着くのは早くても夜9時前後。

いくら観光地とはいえ、初めて訪れる土地。日が落ちた時間帯にスーツケースを引いてバス停からホテルまで徒歩で移動したくなかったので、空港から直接ホテルまで送ってくれるシャトルを使いました。

実際空港に着くと、予約をしていたのはわたしだけだったらしく、どう見てもシャトルバスではなく、普通のタクシーに乗せられました。

「寄り道なく最短でトゥルムに着けるかも」と期待したのも束の間、走り出して数分もしないところで運転手が突然路肩に車を止めた時はビビりました。

「何か良からぬことに巻き込まれてないよね?」とスペイン語がからっきしな自分を呪いながら身を固くしましたが、振り返った運転手が差し出してきた携帯画面には、「車に不具合が出たので、同僚の運転する車両に乗り換えてください」という旨のメッセージが英語翻訳されていました。ほ、ほんとに?

 

そうか、ここでは急がなくていいんだ

トゥルム遺跡は、マヤ文明の足跡を辿れる観光名所。混むので、朝イチで行くのがおススメ。

2人とも同じ制服を着ていたし、悪い人には見えなかったものの、言葉が分からないって本当に怖いですよね。

半信半疑で車を乗り換えると、今度はすぐにガソリンスタンドに入り、給油を日本とアメリカでしか生活したことのないわたしには怖いくらいのマイペースさに感じましたが、ずっと昔に訪れたプエルトバジャルタでも似たような体験をした記憶がよみがえってきました。

「そうか、ここでは急がなくていいんだ」。そう思うと気持ちが切り替えられて、自分もマイペースで良い気がしてきました。

メキシコもアメリカと同様にチップ文化があり、タクシーの客席に向かってでかでかと「運転手へのチップは運賃に含まれていません。ご協力をお願いします」というメッセージが掲げられていたので、小銭を持っていなかったわたしは運転手さんにジェスチャーしてガソリンスタンドの売店にスナックを買いに行き、そこで紙幣を崩してもらいました。

それからは、高速らしき道路をひたすら南下。夜9時を回った頃にトゥルムへ到着しました。

ホテルの看板が暗闇でまったく見えず、運転手さんとグーグルマップを見ながら付近を行ったり来たりするという小ハプニングが最後にありましたが、どこぞに連れ去られることはなく(笑)。

別れ際に「Gracias(ありがとう)」とチップを手渡すと、意外そうに「Thank you」となぜか英語で返してきた運転手さんの顔が印象的でした。

次回は、セノーテ(泉)で出会った人たちとのエピソードをお話したいと思います。お楽しみに!

わたしはキャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はウェブサイトからお気軽にご連絡ください。

Written by 野田リエ(アメリカ)

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