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グローバル企業で海外チームと力を合わせて乗り越えた四半期ビジネスレビュー

2023年9月15日
野田リエ (アメリカ)

四半期ビジネスレビューとは?

こんにちは!野田リエです。

今回はギリギリで乗り越えた四半期ビジネスレビューと、クライアントへのプレゼンを一緒に取り仕切った海外チームとの体験についてお話したいと思います。

四半期ビジネスレビューとは、アメリカではQBR(quartery business review)と頭文字で呼ばれている、四半期ごとにビジネスの進捗と今後の戦略を論議する重要な会議です。

開催時期は企業やプロジェクトの進行状況、主に関係者の忙しさに左右されることが多く、四半期の終わりにいつもきっちり開催されるものでもありません。

わたしが現在担当している企業からは、「第二四半期(Q2)のQBRの開催を8月初旬に行う」とのお達しが7月にあり、チームで準備を始めたのは7月も下旬に入ってからでした。

日本では4月から6月を第一四半期と呼ぶのが一般的ですが、アメリカでは会計年度は通常1月から始まるため、第二四半期(Q2)は4月から6月を意味します。

ちなみに、会計年度の区切りは国や企業によって異なります。

 

肝はデータとストーリー

ビジネスレビューと聞くと、セールスやマーケティング部がクライアントに行うものというイメージがあるかもしれませんが、内容も進行方針も企業や業種によって異なります。

大筋としては、四半期の成果を報告する他、スケジュールや活動方針に関する進捗も共有し、何が上手く行っているのか、何に軌道修正が必要なのかをステークホルダー達と話し合う場です。

ステークホルダー(stakeholders)とは、企業活動における利害関係者を指す総称。なので、出席者は主に意思決定権のある、上級管理職に就くメンバーで構成されます。

ここでお話しているビジネスレビューでは、実際の作業を取り仕切るオペレーションチームの管理者たちが主体となってプレゼンテーションを作成し、セールスがそれに手を加えたり、必要に応じて契約まわりのサポートをする体制。

実際に現場にいない方々に成果を報告するという性質上、プレゼンするにはとにかくデータ、つまり数字が必要です。

予算をはじめ、総発注数、平均発注個数や内訳、カテゴリー別の統計、作業時間の時計、エラー数などなど、どんなに熱く訴えたいことがあっても、数字で表さなければ情熱だけで、事態の深刻さは伝えきれません。

かと言って、ただデータを並べても、数字の羅列としか受け取ってもらえません。

野田は昔からここが一番の難所で、上司や同僚たちから何度も「What’s the story here?(ここで何が言いたいの?)」と厳しく突っ込まれました。

 

国際色豊かなチームメンバーと最終調整

大口の顧客との第一回目のビジネスレビューということで、アメリカ在住のメンバーに加えて、フランス、ドイツ、アイルランドからもチームメンバーが参加し、プレゼン隊は6人の大所帯となりました。

グラフ化は別のチームが一気に手がけてくれていたのですが、そこにストーリーを見出すのは残念ながら彼らの仕事ではありません。

とにかく時間が押していたので、最後はグラフにあるデータをすべてエクセルに落として並べ替え、伝えたいことを後押しするための表を自分で作りました。

本番前夜は、ホテルの会議室で夕食を取りつつ籠り、遅くまで校正とドライ・ラン(dry run)と呼ばれるリハーサルを行いました。

3時間半という長丁場というのもあって、資料も50枚を越えるボリューム。

加えて、「話を聞いて欲しいクライアント側の個人にアイコンタクトを取りながらプレゼンせよ」など実践的な指導も入りました。

皆かなり体力的にかなり厳しかったはずですが、幸い気持ちよく一緒に働ける素晴らしい面子が揃っていたことが救いだったと思います。

 

やり遂げて経験値アップ!

当日は朝8時にクライアントさんのオフィスに全員集合。

わたしはいつもどこか抜けているのですが、この日は睡眠不足もあってか、自分のノートパソコンを受付に置き忘れたことに気づかず会議棟へ歩き出すという、輪をかけた抜けっぷりでした。

すぐに同僚が「ラップトップ持ってきた?」と気づいて声をかけてくれて、本当に助かりました。

朝の失態からテンションが上がらないままプレゼンが始まり、どうなることかと自分で肝を冷やしましたが、実際に喋り出してみると、火事場のクソ力なのか集中力を切らさず乗り越えることができました。

加えてチームメンバーの眩しい仕事ぶりのおかげで、想像していたよりずっとスムーズにプレゼンが進み、他人事のように感心してしまいました。

わたしはあまり喋らないほうが良かったんじゃないかとか、細かい反省点を挙げたらきりがないですが、やり遂げたことでついた自信を糧に、次回に活かそうと思います。

グローバル企業での四半期ビジネスレビュー・レポ、いかがでしたでしょうか?詳しい内容は明かせませんが、雰囲気を感じ取っていただけたら嬉しいです。

わたしはキャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!

Written by 野田リエ(アメリカ)

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