こんにちは!野田リエです。
今回のテーマは、ポッドキャスト。パンデミック前後から世界的にブームとなっており、日本も20~30代の年齢層を中心にユーザー数を伸ばしています。
2021年の調査では、日本国内で1ヶ月に1回以上ポッドキャストを聴くユーザーの割合は14.2%。人口推計では1123万7000人だそうです。
アメリカ人口の35%がポッドキャストリスナーという統計結果と比べると、まだまだ開拓期といったところでしょうか。
ちなみに、世界一ポッドキャストリスナー人口の割合が高いのは韓国で、なんと53%。なんでもアメリカが一番という時代は、今は昔ですね。
それでもアメリカのポッドキャスト広告市場は、2023年までに2800億円を越えると言われており、今後も成長が期待されるメディアです。
私自身「ポッドキャストを聴かない日はない」というほどハマっているヘビーリスナーの一人。日本とは違うポッドキャストのトレンドに興味を持っていただけると嬉しいです。
まずご紹介したいのが、今年のAmbiesアワード(2020年に設立されたポッドキャストのグラミー賞的なもの)の自己啓発・スピリチュアル部門賞を受賞した「Life Kit(ライフキット)」。
このポッドキャストのイチオシポイントは、「それ知りたかった!」という日常的な疑問や悩みを各分野の専門家にインタビューしている点。
トピックは多肢に渡り、「旅行先で思い出に残る写真を撮るにはどうすれば良いのか」「子供に中絶についてどう説明したら良いのか」「夕食の準備と片づけをどうしたら効率化できるか」などなど、Life Kitの名の通り、日常生活に役立つワンポイント・アドバイスを提供しています。
野田の推しポイントとしましては、ひとりの回答者があらゆる質問に対応する一般的なお悩み相談と違い、各分野の専門家の意見が聞けるところ。
1エピソードの長さが15分前後と短く、スキマ時間にぴったり。各エピソードの最後にまとめがあるので、記憶に残りやすいのも良いポイント。英語学習にもおススメです。
お次は、わたしがポッドキャストにハマった原点「Airmchair Expert(アームチェア・エキスパート)」プレゼンツの「Flightless Bird(フライトレス・バード)」。
パンデミックのために、やむなくアメリカに長期滞在することになったニュージーランド出身のジャーナリストDavid Farrierが、外国人としての視点から疑問に感じるアメリカ文化や制度の背景に迫る番組。
アメリカで育った人なら常識として受け入れている宗教、健康保険制度、ディズニーランド(に夢中の大人たち)、チップについてなど「何故、そうなったのか」に迫るカルチャー番組。
番組名は、ホストの出身国ニュージーランドに生息する飛べない鳥(flightless bird)「キーウィ」にちなんでいる。
推しポイントとしましては、アメリカ育ちでないホストの「アメリカってなんでこんななの?」な視点に共感できる点。それに突っ込みを入れるアメリカ育ちのプロデューサーとの掛け合いも面白いです。
街頭インタビューも交えて紹介しており、アメリカ人の生の声も聞けるのもおすすめポイント。ただ、聞き取り難易度はやや高めです。
アメリカで絶大な人気を誇るtrue crime(犯罪ドキュメンタリー)でおススメしたいのが、2016年から続いているポッドキャスト「My Favorite Murder(意訳:わたしのお気に入りの殺人事件)」。
犯罪ドキュメンタリー好きという共通点から、友人そしてビジネスパートナーになったTVホストのGeorgia Hardstarkと女優のKaren Kilgariffが、自らがリサーチした殺人事件とリスナーから寄せられた地元エピソード&奇妙な体験談を毎週シェアする重すぎない犯罪ドキュメンタリー番組。
野田の推しポイントは、犯罪ドキュメンタリーでも重くなり過ぎない語り口で、考えさせられる事はあっても気持ちが沈んでどうしようもなくなることはない点。
紹介される事件はアメリカで起こったものに限らず、インターナショナルです。1989年に北海道の旭岳で起こった「SOS遭難事件」も紹介されました。
アメリカの人気ポッドキャスト紹介、いかがでしたでしょうか? 日本では英語学習番組が人気のようですが、腕試しとしてアメリカのポッドキャストをチェックしてみるのも良いと思います。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)