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マレーシア・ラマダンビュッフェ2024。メニュー傾向や価格、おすすめポイント

2024年3月13日
土屋芳子 (マレーシア)

2024年ラマダンは3月11日〜4月9日

毎年ラマダンについて書いていますが、「ラマダン」とはイスラム教信者の修行の一つで、日の出から日没まで、日の出ている間は一切の食べ物と飲み物を口にすることができません。

ムスリムにとっては断食を行うことにより、自分の欲望をコントロールし、精神の鍛練になったり、貧しい人の環境を身に染みて感じたりすることができる貴重な期間とされています。

2024年のラマダンは、3月11日から4月9日まで。1年のうち最も神聖な期間です。

この約1カ月間、日中は一切食べ物や飲み物を口にしないムスリムですが、日の入り後にはいつもより盛大に食事をすることも多く、家族や友人と集まったり、会社のイベントとして、ホテルで豪華なビュッフェをいただくこともあります。

ホテルレストランが1年のうち最も集客できる期間がこのラマダンなので、どのホテルも豪華で華やかで盛大なビュッフェを企画し、集客します。

 

イベント続きで大忙しのホテル

ラマダンの時期は、ムスリムの暦である太陰暦の第9の月で、毎年異なります。

去年は3月22日スタートでしたが、今年は3月11日スタート。チャイニーズニューイヤーが2月10日から約1週間続いたので、ホテルではイベント続きで大忙し。

年末からクリスマス、ニューイヤー、チャイニーズニューイヤー、バレンタイン、そしてラマダンと、特別イベントのディナーセットやビュッフェなどの企画がずっと続き、休む暇もないほど。

レビューを書く仕事をしている私も、ホテルでの食事がかなり頻繁な4ヶ月間でした。

通常、このような企画の宣伝はイベントより前の日程でメディア向けのプレビューが実施され、実際のイベントと同じ雰囲気を体験したり、一部のハイライトのメニューをいただく場があったりして、それを体験した後に記事を書きます。

私は今年はラマダンの2ヶ月前、チャイニーズニューイヤーの雰囲気真っ盛りの1月16日から、ラマダンビュッフェのプレビューに出席し続けてきました。

 

2024年価格とメニューの傾向

この数年、物価も人件費もすべてが値上がりしているマレーシア。2023年もそれ以前と比較して相当値段を上げてきていて、5つ星ホテルの大人1人あたりのビュッフェの価格帯は、4000円から6000円ほどでした。

2024年はさらに上がり、6000円から9000円ほどです。

例年、どのホテルでもマレーシア料理が中心に提供されていますが、地方ならではの郷土料理など、マレー料理のバラエティはより広く深くなってきている印象です。

クアラルンプールでは、西洋料理や中華料理などの品揃えも多めにしているホテルもあるので、子連れなどの場合はマレー料理ばかりでない方が楽しめるかもしれません。

去年は和牛をメニューに入れるホテルが多かったのですが、今年は少なく、全体的に食材の豪華さは控えめ。食材費が高騰しているからなのかもしれませんが、ちょっと残念。

ラムの丸焼きは目玉料理として、ほとんどのホテルで提供していますが、中東の料理シャワルマ(ドネルケバブ)もすっかり定番になりました。

 

ラマダンビュッフェ攻略のポイント

かなりたくさんのホテルで実施しているラマダンビュッフェ。存分に楽しむためのポイントとしては、

①早割で予約(10-25%くらいの早割を用意しているところがほとんど。直前だと、満席で入れないという場合もあるので、必ず事前に予約しましょう。ラマダン時期の2週目、3週目は特に混みます。

②事前にレビューを見て雰囲気やメニューをチェックし、好みの場所を見つける。

③会場についたら全体を一回りし、何を食べるか狙いを定める。あまりにも多くの種類の料理があるので、食べきれません。

1年で1ヶ月だけの特別なイベント、ラマダンビュッフェ。値段は上がってきていますが、どのホテルも100から300種くらいの料理を用意していて、これだけたくさんのマレー料理を一度に食べられる場所は他にないのでオススメです。

また、食べる前に一斉にお祈りをするなど、この時期ならではの雰囲気を感じられるのもよい体験になると思います。

6000-7000円の価格帯のホテルは多いですが、少し奮発して最上級の9000円ほどのホテルビュッフェを選ぶと、食材自体や盛り付けのクオリティーが高いので、満足感は高いと思いますよ。

Written by 土屋 芳子(マレーシア)

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