今年もあっという間に6月となり、一年の半分が経とうとしています。
6月と言えば、カナダでは卒業シーズン。今年は、我が末息子がGrade 8を卒業するため、特に感慨深いです。
私たちが住むオンタリオ州では、幼稚園〜5年生まで小学部、6〜8年生まで中学部、9〜12年生まで高校部とする学区もあれば、幼稚園〜8年生までを小学部とする学区もあり、息子たちが通った学校は後者になります。
Grade8は学校区分では小学部ですが、日本で言うところの中学2年生にあたります。
長男が3年生の時から通い始めたこの学校とは、かれこれ14年のお付き合いになるわけで、三男の卒業と共に我が家族もこの学校から卒業かと思うと、寂しさをじわじわ感じるこの頃です。
今回は、日本の卒業式とはかなり異なる、私たちが体験した小学部の卒業式についてお伝えしたいと思います。
カナダでは、制服がある学校もない学校も、卒業生はドレスアップをして参加します。
男子は一般的にスーツ、女子は可愛いドレスからフォーマルなドレスまで盛装しての参加です。
女子にとっては、結婚式並みに忙しい日です!美容院でのヘアアップやアレンジメント、化粧はもちろん、ネイルをする子も多く、朝早くから忙しい一日がスタートします。
一方で、男の子は事前にスーツ、シャツ、ネクタイ、靴を揃えるだけ。大分、ラクできたことに「うちは男の子でよかったぁ」と思わずにはいられませんでした。
とはいえ、実はスーツも結構な出費です。
我が家は息子3人。「一着あればOK!」と気楽に構えていたのですが、3人それぞれ体格が違うため、結局3回ともスーツを購入することに。
仕方なく今回も覚悟を決めてスーツを買いに出かけたところ、私の気持ちを神さまが察してくれたのか、奇跡的に8割引きの値段で購入することができたのです。任務達成!ルンルン気分で帰宅しました。
卒業式当日、まずは写真撮影から。ドレスアップした姿が微笑ましい!
卒業式当日は、休校日となります。卒業生、特に女子たちは十分な準備の時間が必要だからでしょうね。
例年ですと、まず午後3時に学校付近の公園で卒業生の写真撮影が行われます。
子供だと思っていた子たちが大人っぽく変身し、撮影される姿を見るのは、微笑ましいものがあり、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになります。
写真撮影が終わると卒業ディナーが開催されるレストランへ移動して、卒業生、保護者の方々、学校の先生方が夕食を共にします。
ドレスアップをして食事をする卒業生たちは、慣れない身なりと見慣れないお互いの姿に少し恥ずかしさを感じつつも、わいわいがやがや楽しいひとときを過ごします。
食事が終わると、卒業セレモニー式場となる教会へ再び移動。
式場のデコレーションは、卒業生の親たちが担当します。教会でデザートを堪能しながら、先生方や保護者代表の挨拶などが交わされます。
そして、午後7時。いよいよ卒業セレモニーがスタートします。
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