マンジャ・エ・ビーヴィは、パンチェッタのネギ巻き。焼けると香ばしくてとっても美味しい
そして何を焼くかと言うと、とにかくひたすら「お肉」です。串刺し、欠かすことの出来ないサルシッチャ(生ソーセージ)、シチリアではプンティーナと呼ばれるいわゆる豚のバラ肉。この辺が定番でしょうか。
珍しいところではネギをパンチェッタ(豚の腹肉)で巻いた物、日本で言う「アスパラベーコン」的な感覚です。その名も「マンジャ・エ・ベーヴィ」、食べては飲むという意味です。
これを食べ始めるとビールやワインが欲しくなり、飲むと又食べたくなる・・・、そういう代物です。日本人も好きな味だと思うので、是非試してみて欲しいです。
ポークが中心でビーフが出る事はあまりなく、たまに骨なしチキンのもも肉や、子羊が加わります。特にイースターマンディでは子羊は欠かせませんね。お魚はやはり高く付くので、本当に少人数の時だけかな?
そして日本と全く異なる驚きの事実は、「野菜は焼かない」という事でしょうか。日本だったらナスやピーマン、とうもろこしにジャガイモなどを焼くと思いますが、こちらでは焼きません。不思議〜。とにかく肉、肉、肉・・・となります。
そして付け合わせとして簡単なサラダ。簡単で本当にレタス一種類だけとか、かろうじてトマトが入っている位、サラダ好きな私としては少々ガッカリ感の強いサラダなんです。
野菜を焼かない代わりに、前菜として誰かがグリルした野菜を持参するケースも。よくイタリアのトラットリアなどで出てくる、ナスやズッキーニのグリルです。なら直接その時に焼けば良いのにと思うのは、どうも私だけらしいですけど(笑)。
前菜は立ったままつまみ、パスタが出ると着席と言うスタイルが多い
日本はここで〆として焼きお握りや、焼そばなどが作られるかと思いますが、こちらではタンパク質の後に炭水化物というのはあり得ません。パスタは既に食べているので、いわゆる〆はないのです。
そして最後は勿論ドルチェ、これが〆になるのでしょう。30人くらい集まるとホール1個ではとても足りません。でも大丈夫、数人がドルチェを持参するので余る程並びます。
甘い物を食べない私はお肉が終わったらランチ終了なのですが、まぁ皆さん、よく食べる。老若男女ドルチェは別腹らしいですね。
イースターマンディを含めた3日の祭日から始まり、外で食事のできる11月頃まで、BBQの機会は多いシチリア。
慣れている人はあっという間に火を起こし、手慣れたものです。少し広めのテラスがあれば、お庭がなくても十分楽しめます。
去年も今年も勿論コロナ禍で集まることは不可能でしたので、BBQが恋しい今日この頃であります。
Written by 桜田香織(イタリア)
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