MENU

ビートルズの聖地巡礼の旅、リバプールへ

2022年3月11日
伊藤結子 (イギリス)

もしもビートルズがいなかったらどんな世界になっていただろう

みんなが知っているビートルズの名曲「Let it be」「Yesterday 」「Hey Jude!」などが、存在しない世界になったらどうする!?

年末にイギリスから羽田へ向かう飛行機の中で何気なく観た映画「イエスタデイ」は、ある日、目が覚めたら自分以外の人がビートルズのことを誰も覚えていない世界になっていたという筋書きだった。

ユニークなストーリー設定に心掴まれ、日本までの10数時間の間に2回も観てしまった。

ストーリーだけではない、改めてビートルズの楽曲や、そこに込められているメッセージは素晴らしいなと勇気付けられた。

ビートルズが私に与えている影響、いや、この世界に与えている影響の大きさは計り知れないと感じた。

10代の頃以来に、ビートルズへの熱が再発してしまった私は、そうだ!せっかくイギリスにいるのだからビートルズの聖地巡礼をしてみよう!!と思い立った。

思い立ったが吉日。行こう!目指すはリバプール!!

 

リバプールはロックンロールの最先端

ビートルズストーリーがあるアルバートドック

イングランド北西部の臨海都市であるリバプールは、かつては貿易で栄えていた港町だ。

ロンドンからリバプールへの移動手段は3つ。飛行機や電車で行くと早く着くのは間違いないのだけれど、その日時間があった私はビクトリアコーチステーションからリバプール駅のバスに飛び乗った。

電車だと60ポンド(約9,300円)程度の料金なのだが、バスのいいところは何と言っても安さである。

片道6.8ポンド(約1,000円)でのんびり音楽を聴きながら車窓を楽しんだり、事務作業をしてみたりしているうちに、あっという間に5時間半で目的地に到着した。たまにはバスの旅も悪くない。

この街は、第二次世界対戦時にはドイツ軍の空爆に遭い、戦後の復興に時間がかかったという。

しかし港であったが故に、ヨーロッパや遠くはアジアからも多種多様な人種が集まる街であり、アメリカのロックンロールのレコードがイギリスに初期の段階で入ってきていたのだった。

リバプールが港町であったからこそ、ビートルズは生まれたのかもしれない。

今はもうとても綺麗に整備された港近くのバスターミナルから、アルバートデッキはすぐそこである。

ここは美術館(テートリバプール)や、マージーサイド海洋博物館、お洒落なカフェやレストランが並ぶエリアで、1800年代に港の倉庫だったところを商業施設と高級アパートに改装したらしい。散策が楽しい!

アルバートドックにあるビートルズストーリーというビートルズの博物館は、ビートルズの聖地巡礼には欠かせない。

ここでは、ジョンレノンとポール・マッカートニーが出会ったときのこと、ビートルズ全身のクオリーメンの時代から、ビートルズや周りの人々まで、あらゆる詳細な歴史やストーリーの展示がされている。

入り口で渡されるオーディオガイドには、日本語の解説も入っていて英語がわからなくても十分に楽しむことができる。

次のページファンも必見!「マジカルミステリーツアー」

1 2

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ