皆さんこんにちは、ブラジル帰りのキャリアコンサルタント、マリです。世界中どこにいても輝けるキャリア&ライフを応援します。
早いもので、日本へ帰国してまもなく1年となります。就労できなかったブラジル生活の反動と、専業主婦が向いていないことを再確認して、2021年4月1日に開業届を出してフリーランスとして駆け抜けた1年でした。
帰国後の働き方は、組織に縛られず自分の裁量でやってみたいとこの道を選びました。代わりに、自分で仕事を見つけなければなりませんので、いつも何かのオーディションを受けている感覚です。
長年続けた「ザ・会社員」に比べたら不安定ですが、試行錯誤しつつ、我ながら実に色んなことをしました。
中でも1番多くの時間を費やしたのは、就職・転職活動のお手伝いです。やってみて今思うのは、自分がフリーランスだからこそ、お仕事を探す人に共感できた部分も大いにあります。
新年度も近づくこの時期、私なりの就職・転職必勝法について、お伝えしたいと思います。
世界ウーマンの皆さんの中にも、帰国後の再就職などリスタートを切る方も多いかと思います。ご参考になれば幸いです。
さて、就職・転職活動となると、皆さんは何から始めますか?
まずネットなどで求人票とか募集広告とかを見て、どんな仕事があるのか確かめますよね。
「ブッブーッ!」ダメです。いきなり、求人票を見て仕事探しするのは危険です。
そこで、まずは「外的キャリア」と「内的キャリア」の2つをご説明します。分かりやすくなりますよ。
「外的キャリア」とは、目に見えるもの。例えば、会社名、職位、給与、職種、待遇など、いわゆる募集要項を見たらわかるものです。目に見える物なので客観的で誰にでも分かりますが、時として変化することもあります。
対して「内的キャリア」は、目に見えません。例えば大樹があるとしたら、表に出ている幹や枝葉が外的キャリアで、土の中に埋まって蔓延っている根っこの部分が内的キャリアです。
ここには、価値観、やり甲斐、動機づけ、意味合い、使命感と言った、本人にしか分からない内面があります。外的キャリアが”job”だとしたら、内的キャリアは”work”に当たり、主観的なものです。
実は、仕事選びをする際には、この両方をバランスよく育み、確認していくことが大切です。
先程、いきなり求人票を見るのはNGと言いました。その理由をご説明します。
求人票に書かれているのは、外的キャリアのみです。もし、先に求人票を見てしまうと、条件にばかりに目がいってしまいます。給料が高い、休みが多い、福利厚生が整ってる、家から近い、、、とか。
それらに惹かれて「条件に合ってるから、ここでいいか!」と決めてしまった人が、「思っていたのと違うんです。やり甲斐がなくて、モチベーション上がらないんです」と相談に来ることも少なくありません。
そうですよね、内的キャリアを確認しないで選んだお仕事ですから、そこにやり甲斐やモチベーションは見つけにくいですよね。自分の内なるものに問いかけて、深く自己理解をしていなければ気付くことができません。
だから、「就職・転職活動では、何より『自分を知る=自己理解』が重要なのです!」と、これまでにも何度も言ってきました。
「就職・転職の流れ」を以下の5ステップに分けてご案内します。
①自分を知る=自己理解
②相手を知る=会社理解
③求められていることを理解する=どんな人材
④提供できること整理する=③に適した自分の強み
⑤履歴書・面接対策をする=行動に移す
中でも、ぜひ時間と手間もかけて、「①自分を知る=自己理解」を行って下さい。このステップがおろそかになると、いくら精力的に活動しても上手くいきません。全ての活動は、ここがスタートです。
その際には、以前こちらのコラムでご紹介した、「ジョハリの窓」、「エドガーシャインの3つの視点」をご参照下さい。
1 2