今回乗っているプリンセスクルーズはアメリカの船。日本発着クルーズ就航10周年だそうです。
他にも、イタリア船のコスタクルーズなど、外国船で日本発着クルーズについては同じことが言えると思います。
まず、日本発着なら乗客は当然、圧倒的に日本人が多いです。ですが、その船会社の国籍の乗客も自社の宣伝に自国で力を入れるので、意外と多いです。
例えば今回の旅行は、全部で乗客が3000人近くいるのですが、日本人が1500人ほど、船会社の国であるアメリカ人が450人ほど、続いてオーストラリア人、台湾人、フィリピン人、韓国人などがそれぞれ100人超え。
さまざまな国籍の方が乗船しているので、話をする機会もあるでしょう。
1000人ほどいる従業員のうち、日本人は100人もいて、日本語だけで生活しようとすればできますが、大多数の従業員は英語でしか話が通じないので、英会話をする機会が自然に生まれます。
船内の案内やスケジュール、アナウンス、レストランでのメニューなどは英語と日本語が併記されているので、なんの不便もありません。
ただ、料理のオーダーをする際やレセプションやスパ等で問い合わせや予約をする際、簡単な英語を使った方がスムーズな場面はかなりあります。
毎晩上演される、ミュージカルやマジックやダンスなどのショーは、言葉がわからなくても楽しめるものがほとんどですが、アクターはインターナショナル。司会も英語と日本語併用です。
コース料理でもビュッフェでも毎日必ず日本食メニューが用意されていて、お箸も用意されるなど、日本らしさがあるのですが、基本的にはシェフがインターナショナルなので、味も料理の内容も海外にいるかのようです。
というわけで、国内クルーズは日本にいて国内旅行をしていて日本語に不自由のない生活をしているのに、その一方で、まるで海外旅行をしている気分にもなれるという不思議で面白い経験です。
純粋にクルーズで国内旅行をしたいという方以外にも、英語に自信はないけど使ってみたいとか、子供に英語を使わせる機会を増やしたいとか、手軽に海外旅行気分を味わいたいとか、プチ非日常を楽しみたいという方にぴったり。
また何よりも、クルーズ旅行には「楽しみたい」と参加されている方がほぼ全員なので、船内にハッピーな雰囲気が充満しているのがとてもいいですよ。
多くの旅行会社でクルーズを取り扱っているので、休みを取れる日程で魅力的なクルーズがあるか、ぜひ検索してみてください。
Written by 土屋芳子(マレーシア)
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